20世紀最後にして最大の大爆釣! (2000/12/17 日記)
20世紀のバスフィッシングは、トーナメントでの「今世紀最後にして最大のバラシ」で悔いを残して終わった、と思っていました。
と・こ・ろ・が、
12月16日、近所のコンビニで仕事関係の書類をコピーしていたら、携帯が鳴って、見ると河野プロからの着信でした。
「沖ノ島でそこそこ釣れてるんですが、いらっしゃいませんか。」とのお誘い。「行きます。お願いします。」と言いたい気持ちを抑えて、「ちょっと相談して折り返し返事します。」と保留させていただきました。私だって、仕事を抱えている身であり、それよりも2週連続の釣行ともなると、やはり了解を得ておかないと何かとウルサイ人が約1名おりまして・・・。で、飛んで帰ってその人(Y子といいますが、)にご相談。「せっかくのお誘いなんやから、行って来たら。」と理解あるお言葉が返ってきてからは有頂天でありました。ギル番長に連絡して、しまっていた防寒着を引っ張り出したり、タックルのチェックをしたり、あー忙し。おっと、忘れるところでした、河野プロに返事してない、あわてて電話して改めてガイドをお願いしました。オッチョコチョイですねぇ。
さて当日、名神を飛ばして、途中コンビニでお弁当を買って、アークロイヤルに到着したら、駐車場には車が1台停まっているだけ、もちろん河野プロのお車でした。それだけで、もう今日の琵琶湖は俺たちのもの、とエラク勝手な思い込み。防寒着を着込み、タックルをボートに積んで、いざ出艇。
あれぇ、今日はプロはフルフェースのヘルメットを用意してはる、いつもはゴーグルやのに。ボートが山の下湾を出てスピードを上げた途端、身をもってその意味がわかりました。首から上は無防備の私は、顔に当たる風が痛い、吸い込む空気が固い呼吸が苦しい、で亀のように首をすくめ、息を潜め、そして目もつぶって、まだか、まだか、とひたすら到着の時を待ち続けていました。意識が薄れていく、ここで眠ってはいけない、気持ちをしっかりもて、はオーバーですが、そんなことをHPにUPする時は書こうなんて考えていると、ようやくスローダウン。顔を上げて、目を開けて見えたのは、美しい水の色と朝もやの中の沖ノ島でありました。
まず、第1投はスピナベから。しばらくして、プロが底を調べてみましょうと、ワームにチェンジしてすぐにGet。それなら、と私もダウンショットにチェンジ。2投目ぐらいでHit!今日はバラシてなるものか、と慎重に巻いてきて姿を見たら子バッチィ。お父さんかお母さん呼んでおいで、と言いながらリリース。ハニースポットは、漁港入り口のみお筋辺り。その後もGetするけどサイズアップしない。夢よもう一度、とテキサスリグのイカワームを投げる。ズル引きしてると根がかってしまって、ボートを寄せてもらう。その時後部でギル番長にHit!前ではプロと二人で根がかりはずし。「ネットくださあい!」という声がして振り向くと、ギル番長のロッドがしなってる。が、間に合わず、「あぁぁ、バレたぁ」という声が響き渡りました。40UPは確実だったとのこと。「前で何してるんですかぁ」とギル番長の恨み声。
サイズアップを狙って、堀切へ小移動。雰囲気的には最高級のポイントにも思えたけれど、アタリはなし。ここで昼食休憩。
昼食後、再び朝のポイントへ戻る。プロがだまされたと思ってやってみてください、とワッキーリグをリグってくれて、素直に投げると、いきなりコツコツとアタリですよぅ。合わせてみたが、針には乗らない。第2投目、着底して糸ふけをとってしばらくしたら、ぼんやりと重い感じ。10まで数えて合わせてみると、Hit!小さかったけれど、元気なバス君でボートの下に走ったり結構楽しませてくれました。針はかなり奥まで飲まれておりました。さあそれからは、爆釣モードのスイッチオン。だんだんとサイズもよくなってくる。ギル番長はキッカーイーターで良型をGetする。プロもイーターで連続Getしてみせて、ワームでしか釣らない人、との思い込みを見事に打ち砕く。投げて、巻いて、食わせて、寄せて、Getして、そしてリリースしてまた投げる、その手返しのタイミングの見事なこと、流石にプロと感じ入りました(今まで何やと思うてはったんですか、と叱られそうですが・・・)。
バス君は小型ですが、沖ノ島のバス君はみんな元気いっぱい。そしてナント、ギルはデカイのが多かった。中には鯛か?と思わせるようなのがたくさん釣れて、私、ギルを10匹以上Getしてしまいました。
20世紀最後の釣りということで、時間いっぱい、ぎりぎりまで(少し超えてたかも?)釣らせていただいた釣果は、次のとおりです。(今日から私は「ギルアマ」か?)
釣り人 | バス | ギル |
河野プロ | 63匹 | 不明 |
ギル番長 | 45匹 | 1匹 |
若 白 髪 | 20匹 | 10匹以上 |
3人合わせて、128匹!という20世紀の締めくくりを飾る最高の釣りができました。
なお、この日の状況は、12月21日発売のルアーニュースに、「河野氏ら3人で130匹」という表現で、掲載されました。
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まず1匹目。とりあえず嬉しい。 | 誇らしげなギル番長 |
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徐々にサイズアップ | 見よこの笑顔 |
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ライジャケ分りますか? | もう有頂天 |
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素晴らしいロケーションです | アラーッ、どっちがルアー? |
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バス君カメラ目線? | イーターに来ました。 |
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今日の私の最長30cm | 今日の最長35cm |
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釣れ過ぎてちょっと疲れた? | 素晴らしい1日を演出してくれた河野プロ |
写真提供 河野プロ
Bosser All Star Classic 2000 (2000/12/10)
ギル番長を迎えに行って、6:30豊中から名神に入る。まだ空は暗い。天気は曇っているようだ。
7:30アングラーズインに到着。駐車場でHicoさんと女王「花さん」(Hicoさんの釣りのお弟子さん)を発見。ネット上では親しくお話ししているけれど、今日が初対面で、初対面のあいさつ。そして何かとお世話になった河野プロにもあいさつ。
防寒着を着こんで、まずはミーティング。参加者総数18名。沖200mでいいのが上がっているとの情報。
8時前、ボート(フットターボ)に乗り込んでいざ出発。事前の作戦どおり沖200mのポイントへ一目散。
ギル番長は、スピナベやバイブやら巻きモノを投げまくり、引きまくる。私も、まずスピナベをチョイス。底を引いてくるが、反応なし。中層、表層と色々やってみるが、全く気配すらない。底にこだわってみようかと、ダウンショットに替える。が、上がってくるのは、枯れたウィードとトロトロになった植物ヘドロ(?)。周囲には、朝の情報もあってか一発大物狙いのボートが集中している。テキサスリグにセンコーをと思ったけど、いかワームが出てきて、試しにやってみる。着底させて、ズルズル引いたり、ポンピングしながら巻いたりするがダメ。周囲のボートを見回しても、上げてるようすはない。今日はアカンのか?と思いつつ、沖へ投げたテキサスリグが着水した時、異変が。アタリや!と思ったが、右手親指でまだリールを押さえている状態で、早くあわせなければ、とあせりながらリールを巻く。確かにバスとわかる手ごたえ。「来たあ」と叫んで、急いで巻いてくる。ロッドのしなりを見て、ギル番長もバスと確信したもよう。これをGetしたら、多分優勝や、と思った瞬間、ジャンプ。姿を見た。デカイ!やったあ40UP、優勝!と思ったとたん手ごたえが消えている。「バ・レ・たあ!」、私の声はむなしく近江大橋あたりまで響き渡ったとか。着水で来たのだから、とサミーに替えてトップを狙ってみたが、ダメで、すぐにテキサスに戻す。ポイントを離れられず、リグを替えることもできず、ぎりぎりまで粘ったが、結局はその後はアタリすらなく手ぶらでウェイイン。ギル番長はノーバイト。
早速、成績発表と表彰式。魚を持って帰ったのは、18人中わずかに4人。ほとんどの人がノーバイトという結果でした。優勝したのは、河野竜平君(河野プロジュニア)で、ほんのわずかの時間に湾内でたて続けに2匹を釣ったとか。
あの40UPをGetしていれば優勝してたのに、バラシてこんなに悔しい思いをしたのは初めてのこと。
トーナメントの表彰式に続いて、河野プロのゲストランキングの表彰式。
1位は、5月20日に第1号ゲストとしてガイドしてもらった時のギル番長の50cm。当初は名誉だけ、のはずが、ちゃんと賞品が用意されていて、ギル番長はリールを手に入れました。なお写真のギル番長のお隣は、2位、3位の女王「花さん」です。
表彰式のあとは、河野プロを囲んで和やかに昼食会。Hicoさん、花さん、そして岩崎名人といったBosserホームページの常連の皆さんとのオフラインミーティングで楽しく盛り上がりました。
今年最後の釣り、ということは、20世紀最後の釣りだったわけで、私のバラシは「今世紀最後にして最大のバラシ」とHicoさんによって呼ばれるようになりました。アーッ、ク・ヤ・シ・イ!