自作「人生」について

   
福祉施設等でボランティア活動をされていた吟友山岡さんにお願いし、何回か参加さ
  せて頂いていた時、そのリーダーの嘉儀氏がギターを弾きながら歌いだされた曲が上
  記の「いきて」でした。
  メロデーは単純な繰り返しながら、歌詞が我が思いとラップし“はっ”と心を打ったのを
  今でも思いだします。そうだ、これを詩吟で表現したいとの思いが直ぐに湧いてきまし
  た。私は、年に漢詩1題は作詞しようと続けてきました中、今年のテーマはこれだと決
  め、多忙な中ではありましたが、1ケ月程度かけて完成しました。
  完成後は直ぐに、詩に譜付けして嘉儀氏とコラボレーションで福祉施設で披露しました。
  嘉儀氏は若い頃、NHKのど自慢や全日本歌謡選手権に出場されて歌手を目指してお
  られた方で歌唱力の素晴らしい方です。この方から、両方ともオリジナルだしCDを作ら
  ないかとの提案を受け、同じグループの尺八演奏家の藤本映晴氏とフルート演奏家の
  沈陽子さんの伴奏協力を得て吹き込みしました。詩吟は歌「生きて」の3番と4番の間
  に入れて吹き込みましたし、 歌の伴奏だけも別に入れて、カラオケもできるようになっ
  ています。
  詩吟には、このような出会いもありますし、楽しみ方もあります。

   * 人 生 (「生きて」によせて               

 


   * 読みと解釈

  風雨 雷鳴過ぎて  虹を見る          人生の紆余曲折は乗り越えれば光明を見い
  
ふうう らいめいすぎて   にじをみる           出すことができる。我が人生においても苦労
                               
したが、何とか乗り越えてきた。

  青春 追思すれば   我が瞳に映ず      振り返って思い起こせば、その苦労や喜び
  せいしゅんついしすれば   わがひとみにえいず    は眼前に浮かんでくる。

  人生限りあり    夢尽くるなし         自分の生命には限りがあるが、まだまだ多く
  
じんせいかぎりあり   ゆめつくるなし          の夢や思いは尽きることはない。しかし、もう
                              
多くの時間はない。

  一寸の丹心    碧空に届け          自分の夢はたくさんあが、この夢・願いだけ
  いっすんのたんしん  へきくうにとどけ         は叶えたい。

      ボランティアグループ コスモ『和楽』のリーダー嘉儀氏の歌と
      出会い
漢詩を作りCDに吹き込みました。
       (そのCDを再生していますが、容量の関係で 歌の4番が切れています)