Type Production year Maker Model maker
DRG BR E69 1902 TRIX
SBB Be4/6 1920 ROCO
Serie EG2x2/2 1923 TRIX
BLS Te2/3 1925 BRAWA
DR BR E95 1925 BRAWA
SBB Be(Ce)6/8III 1925 TRIX
DR BR E91-9 1927 TRIX
SBB Ae8/14 11801 1930 TRIX
DR BR E18 1933 ROCO
DR BR E44 1935 TRIX
DR BR E18 1939 Henschell,SSW ROCO
SBB Ae8/18 1939 ROCO
DR BR E94 1940 ROCO
OBB class1020 1940 ROCO
FS645 1957 Rivarossi
LKAB Dm3 1960 ROCO
SBB Re4/4 1964 HAG
DB BR E03 1965 TRIX
DB BR E03single arm 1965 TRIX
SBB Re6/62004-2 1972 HAG
OBB class1044 1978 ROCO
DB BR E101 1997 TRIX
DB BR 185 2000 ACEC TRIX
Electric locomotive in Europe電気機関車(欧州)

Various type of electric locomotive exists in Europe. Especially Swiss made e-loc. is interesting, because it must pass over the highest point on European Alps, Sankt Gotthard. SBB (Schweizerische Bundesbahn) developed high powered e-locs. to cross the ridge.
電気機関車も欧州では実に様々なものが存在する.駒井鉄道ではドイツとスイスが幅をきかせているが,特に面白いのはスイスであり,山岳国家でゴッタルト峠という難所を克服しなければならなかった国内事情が電気機関車の発達をもたらした.SBB(スイス国鉄,Schweizerische Bundesbahnen)を冠した型式がそれである.どうしたことかイギリスものは模型の世界では全く登場しない.

DR BR E69.1902年にLAG2ロコがムルナウーオーバーアマルガウ間に投入された.ハイデルベルグ支線以外にバーバリアルートで広く使われた.1982年に最古参のロコとして引退したが,現在もガルミッシュ保存工場で動態保存されている. パンタグラフを上げてBietschtal大鉄橋を行く本車は下の画像をクリック.Clic the lower figure to see the traveling scene over Bietschtal great railway bridge with a raised pantograph.
SBB Be4/6.第一次大戦中の輸送力不足からゴッタルト峠の電化が取り組まれた.1920年に電化が完了し,本車が導入された.牽引力は300トン.1965年引退.現在も3両が保存されている.
Serie EG2x2/2(TRIX).1923年バーバリア王立鉄道ハフライラッシングーベルヒテスガルテン間の山岳ルート用電気機関車の導入を計画した.第1次大戦後ようやく導入をみた.バーバリアクロコダイルは可動プラットフォームと緩衝ビームで構成され,当時一般的であった3点連接棒を持つ.
BLS Te2/3(BRAWA):1925年導入された入れ換え用機関車.Semi-donkeysと呼ばれ,1956年まで使われた.改良型は今もレッチェベルク山の南ランプで使用中.295kWエンジンで自重は36トン,牽引力は26トン.前後のスノーリムーバーは山岳使用を物語る.複線機関庫から出庫するBLS Te2/3は下の画像をクリック.Clic th lower image to see BLS Te2/3 leaving the yard.
DR BR E95(BRAWA):6軸駆動,重連,2,418kW,全長20.9m,自重138.5t.ドイツ王立鉄道が1920年代半ばに製作したもので,2,200tの貨物輸送が可能,最高速度は65km/hであった.BRAWA社製で,この会社は細部に異常なほどこだわって作り込む所を特色としていて,写真にあるとおりここまでやるかという感じである.これがまたマニアには堪らない所.あまり細かく作ってあるので扱うのが大変.TRIX製は走行性能を重視し、ダイキャストを採用する。ということは、細部のディテールは犠牲になる。BRAWA製はその反対で、ELも牽引力は大したことがなさそう。それと、あまり細かく作ってあると、走らせている内に小さな部品が脱落して、いったん落ちるといったいどの機関車の部品か分からなくなる事態に立ち至っている.
SBB Be(Ce)6/8III(TRIX):スイス連邦鉄道機.スイスアルプスのゴッタルト峠ルートが電化されたのに伴い,新たに開発された重機関車で急峻な曲がりくねったルートを走った.その愛称である「鰐」は長い鼻に由来する.最終バージョンは1926年に投入され,4モーター駆動,1810kW, 65km/hの仕様であった
Bietschtal大鉄橋を行くSBB Be6.8(Crocodile).この路線は架線集電も可能であり,そのときはパンタグラフから火花を発しながら走行する.しかし,トロリー線にパンタグラフが引っかかると目も当てられない事態になる.スイス地方鉄道SBB,CFF,FFSのReisezugwagenを牽引するビデオは下の画像をクリック.Clic the lower image to see Reisezugwagen of SBB, CFF, and FFS.
DR BR E91-99(TRIX):1927年にE91の軽量型として本車が導入された.抵抗ブレーキ,出力2,200kW,重量116.4トン,最高速度55km/h.,車体が3分割され,連接棒で動力を全輪に伝達した.この連接棒形式は中央ドイツの山岳線に特に有効であった.これもTRIのダイキャスト製で重々しく走る.3軸ロッド駆動は山岳地帯で有効であった.博物館保存.これもTRIのダイキャスト製で重々しく走る.
SBB Ae8/14 11801(TRIX):スイス連邦鉄道機.1930年代初頭,スイスアルプスのゴッタルト峠ルートに投入された2両連結の重電気機関車で,7,500馬力の動力を8軸の車輪に,有名なブッフリ駆動装置を介して伝達した.自重は240トンで,50トンの牽引力を発揮した. TRIX社製で,金属車体は精密ダイキャストで作られていて,模型の中でも重量級であり,かなりの勾配をものともせず,唸りをあげてぐいぐいと登る様は,実物を彷彿とさせる(勿論乗ったことはない!).ちなみに,たいていの鉄道模型はプラスチック製であるが,ドイツに限っては走行・牽引性に優れる金属ダイキャスト構造が結構存在する.日本では,1台20万円もする手作りの真鍮はんだ付け車両が大きな顔をしているが,これは走らせるのではなくて飾っておく模型.模型は走らせてなんぼ派の小生は,これは好きではない.実は高すぎて手が出ない.
Bietschtal大鉄橋を行くSBB Ae8/14 1180.牽引するのはビール貨車.
DR BR E18(ROCO):1933年DRGの注文により,AEGが供給した.最高速度は150km/hに達し,1937年,最強力下部単一フレーム車としてパリ万博でグランプリに輝いた.1984年まで用いられ,03,08,047は現在もスペッシャルラン用として動態保存されている.
DR BR E44(TRIX):大恐慌の後1930年にDRの電化計画が再開された.シーメンスの提案になる本車は,汎用型のコンセプトと溶接フレームを特徴とし,軸懸架モーターである.これにより78トンに収まり余分なパイロット車輪を不要にし,20トン以下に出来た.2,950PS.
SBB Ae8/18 11852(ROCO):SBBのAe8/14 11801機の後継機.1939年に投入された3代目超大型重連電気機関車.11,000馬力は文句なしの世界最大馬力で,いかにLuzern-Chiasso間のゴッタルト峠越えが大変だったかが理解される.実機の馬力は最大であるが,これはROCO社製のプラスティックもので,牽引力は今ひとつである.走らせるのならメルクリンの傘下に入ったTRIX製品に限る.
DR BR E94(ROCO):1940年,DRが導入した重量貨物列車用電気機関車.最高速度は90km/hであり,出力は3,000kW.1945年の時点で146両が動いていた.第二次大戦後は大半がDB所属となり,1968年の称号改正後は194形となった.この機関車の目玉はサウンド機能で,SLのようなホイッスルやブロワー音,コンプレッサーの作動音を発する.
OBB class1020(ROCO):E94のOBB版.
FS645(Rivarossi):連接電機,1957-1968に97両,最高速度120km/h,2車体連接の6軸電機,今なお現役.
LKABDm3(ROCO):LKABは鉄鉱石産地として世界的に有名なスエーデンのキルーナ鉱山を有する鉱山会社で,鉄鉱石の積み出し港であるノルウエーのナルビクまで結ぶ路線をはじめ,スエーデン,ノルウエーの数路線で鉱石列車の運行を行っている.モデルは3車体を連結した状態で供給され,それぞれの車体はショートカップリング機構を有するドローパーで連結されている.ロッド式の下回りは輪芯のディテールもきっちり表現され,重量感溢れる仕上がり.モーターは前後の車輌に納められており,動輪8軸を駆動する.モーター音やロッド音,ノッチ切り替え音,2種の汽笛等を発する複雑なサウンド機構を搭載する.実車は1960年から1970年にかけて16ユニットが登場した.出力7,200W,最高速度75km/hのスペックを持ち,1ユニットで5,200 t (80 t 積貨車で52輌分)を牽引する.駆動方式にロッドを採用したのは,極寒地の勾配路線で重量列車を牽引すると言う悪条件のもとで発生する空転をコントロールしやすいためだという.現在も鉱石列車牽引の主力として活躍中.

重量級貨車を牽引して大鉄橋を通過する,キルーナ鉱山鉄鉱石積み出し列車のビデオは下の画像をクリック LKABDm3 pull the heavyweight-class freight cars carrying iron ore from Kiruna mine. Clic the lower image.

SBB Re4/4(HAG):スイスを代表するSBB所有の電気機関車.実車は1964年から20年以上にわたり300輌以上が製造された.製造年が長期にわたっているため,様々なタイプが存在するが,本車はグリーン塗装の原型仕様であるが,パンタを最新のワンアームタイプに交換したもの.スイスの鉄道シーンを再現するのに欠かせない機関車で,SBB Re6/6と重連でゴッタルト峠越えにも使用された.
SBB Re6/62004-2(HAG):実車はSBBの南北の幹線ゴッタルト線用として1972年に登場した客貨輌用機で,軸配置Bo’Bo’Bo’,重量120t,出力7,900 kW,全長19,310 mm,全高3,932 mm,最高速度140 kmなるスペックを持つ.本車は製造当初のダークグリーン塗色であるが,現用車は赤一色に変更されている.
DB BR E03(TRIX):1965年ミュンヘンで開催の国際交通博でお目見えした.DBのフラッグシップであり,最高速度は200km/h.TEEあるいはIntercityネットワークで使用された.最大の相違は側面のグリルの数で前期型は5ヶであるのに対し,後期型は10ヶである.試作モデルでは8,046馬力でトップスピードは280km/h.疾走する模様は下の画像をクリック.Clic the lower figure to see the running scene at full speed DB BR E03 passing Nordstadt central station.
DB BR E03(TRIX):シングルアームパンタグラフのE03.本品はパンタグラフがリモコン操作で上下別々に出来る.神田の交通博物館で実物パンタを操作できたが,それと同様に,いかにも重々しげにパンタが上下する.
OBB class1044(ROCO):シーメンス製.サイリスタ制御,出力5,400kW,最高速度160km/h.1978年より就役.
DB BR E101(TRIX):ABBとダイムラーベンツ社の合弁会社Adtranz社は世界最大の鉄道輸送製作会社であり,101型の製造は1997年に始まった.最高速度は250km/hで,アンチスリップホイール制御により,8,851馬力をレールに伝達する.環境にも配慮され,環境適応のクーラントとペイント,再生ブレーキ,リサイクル配慮設計である.
DB BR185(TRIX). EU統合に伴い貨物部門では,国境における機関車交換を省略することにより列車の速達化を図ろうとしている.機関車の直通運転を実現するためには,各国で異なる信号・保安装置と電気方式に1両の機関車が全て対応する必要があり,新たな汎用機関車として185形が2000年8月に登場した.
Komai Railway