ヒューマンユニオンセンター 2006年度総会 提案資料
2006年5月17日 京都ヒューマンユニオンセンター運営委員会
1.はじめに
 昨年3月9日にヒューマンユニオンセンターの結成総会を行い、3つの単産が共同してたちあげた「労働相談・組織化センター」をスタートさせました。
 福祉・医療・公務公共の職場は、相次ぐ制度改悪や「小さな政府」「規制緩和」政策のもとで、正規職員の減少、非正規労働者の増加、公務職場の民営化、福祉や医療の営利化の流れなど職場も労働もますます困難さを増しています。
 とりわけ、劣悪な賃金・労働条件・雇用環境におかれている非正規労働者が増えている中で、福祉・医療・公務公共分野の組織化に共同で立ち向かっていくことがますます求められています。
 こうした問題意識の中で立ち上げた「労働相談・組織化センター」=「京都ヒューマンユニオンセンター」の活動が1年を経過し、不十分ながらも数々の労働相談に対応し、組織化にも着手をはじめています。
 1年間を振り返り、新たな1年の活動をいっそう充実させていくために、忌倖のないご意見をよせていただくことをお願いします。

2.一年間の経過報告とまとめ
・経過
 2005年 3月 9日 総会・開設日
 2005年 4月 4日 相談員の常駐スタート
     4月 7日 四条鳥丸で街頭宣伝行動
     4月13日・14日 集中相談デー
          事前にマスコミまわり、報道依頼を行う
     4月15日 開設記念レセプション
     6月26日 四条大宮で街頭宣伝行動
         これ以降基本的に月1回の街頭宣伝行動を実施
 2006年 3月 2日・ 3日 集中相談デー
         リビングヘの広告、京都新聞が記事を掲載、事前に2回の街頭宣伝
・活動のまとめ
運営委員会−第1水曜日を定例日とし、原則的に月1回の会議を開催してきました。
 宣伝活動 −宣伝資材は、ボスター、ビラ、ティシュ(自治労連作成)を用意しました。
 2006年 5月から、月1回のペースで街頭宣伝行動を行ってきました。
         宣伝場所は、四条鳥丸、四条大宮、西大路四条です。
         宣伝時間帯は、18:00頃からや20:00頃からなど時間も工夫しました。
         他労組・団体ヘボスタ←掲示やチラシを置いてもらえるよう訪問し依頼しました。
          3月の集中相談に向けてリビングに広告を出しました。
 集中相談 −05年 4月と06年 3月の 2回、各 2日間行いました。
       事前のマスコミまわり、リビングヘの広告掲載などで告知しました。
       相談件数は、06年 4月は 4件、06年 3月は 8件でした。
 相談件数 −06年 4月から06年 3月までの 1年間で、新規相談98件
       縦続相談を含むのべ相談件数217件
 組合加入 −自治労連 1人、医労連、8人、福祉保育労 5人、他 3人
・全体の評価
 開設1年目、ヒューマンユニオンセンターの認知度がまだまだ充分ではない中でも、新規の相談が98件あったことは、こうした相談窓口の必要性、未組織労働者の賃金・労働条件・職場環境が劣悪であること、相談できる場の必要性、そして労働組合の必要性が明らかになったのではないでしょうか。
一年目ということで、組織化については、まだみるべき成果はありません。しかし、相談を通じて労働組合の大切さを知ってもらうことはできましたし、その中で17人の組合加入があったことは評価できると思います。

3.2006年度の活動の方向
@ヒューマンに認知度を高める努力を強める−宣伝の強化
 月1回の街頭宣伝を継続します。
 ポスター掲示を強めます。
  単産、単組、支部、分会の掲示板に必ず掲示するようにしましょう。
  分会のある職場に可能な限り掲示するようにしましょう。
  組合員の個人宅への掲示を呼びかけます。
  他団体・労組に依頼して掲示してもらうようにします。
 ポイントをしぼったビラ配布を工夫します。
  研修会などの情報を入手し、会場前でのビラ配布などを相談員と三単産で協力して行います。
 タウンページに広告を掲載します。(費用負担は三単産とヒューマンで分担します。)
 リビングヘの掲載を定期的にすることも検討します。
A「組織化」につながる活動にむけて踏み出す
 三単産の組織化重点(当面は、ヘルパー、リストラ対象の公務職場、障害関係職場など)のターゲットにあわせて、三単産の役員とヒューマン相談員といっしょに宣伝や職場訪問を行うなど、「組織化センター」としての活動を強めます。
B開設時間を変更する
 現在12時から19時30分を開設時間としていますが、1年間を振り返ると、18時以降の新規相談はほとんどなく、相談は日中に集中しています。
 こうした状況を踏まえて、開設時間を10時から18時に変更します。

6.2006年度運営委員会の構成
 京都自治労連から
  佐竹卓二(京都自治労連書記長)、山本裕(京都自治労連副委員長)
 京都医労連から
  松本隆浩(京都医労連書記長)、坂田政春(京都医労連書記次長)
 福祉保育労京都地本から
  吉岡勝(福祉保育労京都地本書記長)、土田昭一(福祉保育労京都地本書記次長)
 相談員
  高橋義二(京都医労連出身)、中村東輝子(福祉保育労京都地本出身)
※運営委員長、事務局長、事務局次長は、第1回運営委員会で互選により決めます。

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