介護タクシーをしながらの介足君の開発と商品化は、四苦八苦の連続。

けれどもようやく区切りをつけての、介足君の商品化まで辿りついたところ。

介護タクシーの仕事の中には車椅子の移動という階段場面での大きな難問があります。

最初は背中に背負って階段を降りたり昇ったり、不可能ではありません。けれども、それは大きな危険を孕んでいます。

お客さんにも介助者側にも、どのようにすれば危険と無理を無くすことができるのかと考えました。

住宅の階段は、狭くて急こう配が多いので、腕だけで支えるには無理があります。

ハンモックのような介助機器が必要だと考え、第一号として「階段君」を製作しました。

その後第二号の「階段君」を製作し、介護タクシー事業に使用するとともに販売も始めました。

やがて、「介足君」の特許も取得し、試作を繰り返しながら改良しましたが、商品化には終わりがありません。

「介足君」は、エレベーターが止まった時の階段からの非難用器具として、大きさ重さ形状に適していると考えています。

火災報知機が作動して背中から煙が迫っている非常時に、エレベーターが止まれば、

車椅子のままでしか避難できない人は、階段以外に避難経路はないのですから。

災害時の危機感が希薄だと感じるのは、私だけでしょうか。

それはきっと、実際に車椅子のまま階段移動した経験があれば、その大変さと危機感がより理解できると考えています。

「介足君の」特徴は、コンパクトで軽量で、人が歩ける場所ならば車椅子での移動も可能なことです。

高層ビルの階段だけでなく、津波からの避難通路の例えば裏山の悪路でも避難を可能にしてくれる、と考えています。

緊急避難用としてだけでなく、「介足君」を日常的な外出にも役立つものに改良するのが今後の課題です。