小諸城
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    三の門入口(68年9月)                      三の門入口(2011年8月K氏撮影)

懐古園という看板を掲げた三の門が目の前に立ちはだかっていた。明和三年(1766)再建されたというこの大きな門は、この城址に残るただ一つの遺物。門を潜りゆっくりと坂を登って行くと、二の丸跡から本丸跡へと続いて、門跡を何度か通りぬけると、本丸跡、天守台跡に出る。本丸には、神社があり、本丸入口より右手に道をとる。深い空堀が、本丸と二の丸を切り離している。石垣下の、四角形の一辺を回ると、藤村記念館がひっそりと大木の下にあり、2、3人の観光客が歩いている。天文十二年(1543)信玄が、馬場、山本の両氏に築城を命じた時より、信長の手に、やがて徳川の世に移るまで、何百人の血が流されたのであろうか。本丸の天守台の周りを回り、もと来た三の門の方へ。(68年9月)