人吉城
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本丸石垣(69年7月)

二時間近い山越えも終わり、目の前に人吉の盆地が現れる。中心を球磨川に貫かれてはいるが、田舎の市としては大きい。賑やかな市街もある。車を川の中州にすて、人吉公園へ。相良二万石の城としては、大きすぎる立派な城、石垣が立派に残っていた。シラス大地の上に築いた石垣は、下側がかなりなめらかであるが上に行くに従い切り立ってきて、武者返しという石の張り出しがついている。小笹の茂る城内を本丸へ。本丸の桜の幹で、ヒグラシが大合唱している。眼下を球磨川がゆるく流れる。城内を後に今晩の宿、くまがわ荘へ。通された部屋の前に竹があり、その前が球磨川の流れ。なんでも相良藩下屋敷跡だという。そういえばロビーに人吉城の模型が置いてあった。(69年7月)