電装系の修理ネタ


電気系統は古くなると故障の不安が増しますし、目視での寿命判断も難しく、また壊れた途端に立ち往生の危険もありますので、手を入れられるところから徐々に交換してみました(神経質ですね)。



オルタネータ(60A→70A)交換(2000年)

 某誌に日産L系用ICオルタネータの記事が載っていて、値段も結構手頃だったので買ってみました。330ではL28系とL20Eエンジン車は元々60アンペアのICオルタですが、ちょっと電圧が不安定に思えたのと(12〜15Vの間を変動)古いICが不安なので交換です。どうやら最近の日産用のリビルド品を加工したもののようで、B端子が太かったため車体側ハーネスを若干加工する必要がありました。交換後は13V程度で安定していますが、純正品に比べてプーリー幅が狭く、ベルトが奥まで掛からないためか夜間の低回転時には発電量が不足するようで、ライト+ブレーキランプ点灯時には12V弱まで下がってしまいます。ハコスカやS30Z用を想定して作った物なのでしょう(セドグロでも年式によりベルト幅が違うらしい・・・230永田さんのページ参照)。ちなみにこのオルタのプーリー溝は約10mmでしたが、純正は13mm程度です。流用するときは要確認です。



電動冷却ファン装着(2000年)

 エアコン修理後、水温がかなり上がるようになったので装着してみました。エアコンコンプレッサーと連動して作動するようにしています。スペースの関係上小さめのファンになってしまい、効果はあるのかないのかよくわからなかったのですが、それよりもファン作動時のキュウィ〜ンと耳障りな音が330には全く似合わず、しばらくして外してしまいました。
結局、ファンカップリングをRBエンジン用に交換、ラジエターオーバーホールなどで対処することになりました。



ウインカー作動不良とスタータ不動の原因は・・・(2001年)

ついにエンジンがかからなくなってしまい(セルが回らない)、このときはかなり焦りました。その数週間前からウインカーが点かなくなったり、間隔が不規則になったりすることがあり、このときもウインカーは作動しませんでした。幸い家の前だったので、電源関係の不良かとウインカーレバーを倒したままあちこち調べていると、インヒビターリレー(AT車でPとN以外でスターターが回らないようにするリレー)の作動音が聞こえないことに気付きました。あちこちの配線を引っ張ったりしているうち、ヒューズボックス付近の配線を引っ張ったときにウインカーが作動し始め、エンジンも無事始動。原因はイグニッションヒューズの接触不良だったようで、少し粉を吹いたようになっていたので、ヒューズ新品交換+端子を磨いておきました。この際なのでほかのヒューズ類と、ブレーキランプなどの電球類も全て交換しておきます。ほとんどはホームセンターなどで入手できる規格ですが、フロントのポジション球は駐車灯付きの今では無いタイプなので、取り寄せとなりました。ヘッドランプモニター用の小さな電球も新品で出ました(笑)。
しかしこのヒューズボックスの位置は悪いですね・・・雨が降るとまともに水をかぶる位置なので何とかしたいところです。

ヘッドランプモニターは当初点灯せず、モニターリレーの故障かと思ったのですが、電球のソケット錆びによる導通不良で、マイナス側は左右共に錆びてしまっていました。ついでに内部をバラして掃除、アルミ箔を仕込んで光量を増やしてみました。


トランジスタ・イグナイタ交換(2003年)

2800ccの50年、51年規制車にはトランジスタ点火装置が付いています。これは全く不具合はなかったようなのですが、どうにも寿命が読めないのが不安なので、交換してみました(ただし壊れることはほとんど無いようです)。純正品は意外と安価だったんですが、部品屋さんが手配にかなり苦労していたのでひょっとするともう在庫は無いのかも?左が新品で、型番が替わっていますが機能は同じ。交換後も当然ながら変化はありません。ごくたまに発生する謎の息継ぎはこのあたりが原因かとも思っていたのですが。前期型の端子はこのとおりビス止めですが、後期はカプラーとなり、更に途中でICイグナイターとなっています。
トランジスタ式もIC式も、搭載車種は幅広いのでいろいろ流用が効くかも知れません。社外品のフルトラキットのほうがひょっとすると性能は良いのかも?




ピュアトロンMX-T(空気清浄機)装着(2003年)

330では51年6月のマイナーチェンジからカタログに記載されるようになった、空気清浄機です。現在のそれのようにフィルターで微粒子を物理的に取り除く方法ではなく、静電気により金属製のフィンに吸着させる方法(目の細かいフィルタがまだ無かったから?)で、完璧に空気を浄化させるには多少心許ないものです。更に紫外線殺菌ランプ、活性炭フィルタで除菌脱臭も(一応)こなし、更にはマイナスイオンまで発生させるという、なかなか凝った造りです。そのまま装着するのも何なので、分解清掃、殺菌ランプ交換(ホームセンターで売っている)、活性炭フィルタは古いのを取り出して、自動車用脱臭炭のケースをバラして中身を入れ替えてみました。

画像左のユニットから取り出せる部品(掃除前です)、上から金網、静電ユニット、紫外線殺菌灯、金網入りの活性炭フィルタ。

右画像のとおり、静電ユニットを掃除すると結構な量のホコリが取れました。なんでも0.01マイクロメートルの微粒子まで捕捉するとか・・・。なお整備書によると、フィンの掃除は放電線を切ってしまったりする可能性があるので漬け置き洗いをするように、とのことです。
作動させてみても効き目は当然体感できません(笑)。でも常時作動させてます。本来はブレーキランプモニター用の光ファイバーを通せるようになっているのですが、部品が足りずに使えません(前の持ち主はクラウンで使用していたそうです)。


取り付けブラケットが無いので置いているだけですが、ただでさえ悪い後方視界が更に悪くなってしまいました(苦笑)。


オルタネータのオーバーホールもどき?(2004年)

上記の通り、L型車用外品オルタを付けていたのですが、プーリー幅が違ってアイドル時の発電量が不足するのが気になり、もともと付いていたものに戻しました。でも古いものをそのまま使うのも心配なので、230ドクターながたさんにもアドバイスいただきながら修理してみました。
ちなみにこのオルタの中身が330のパーツリストに載っているものとあまりに違うので、品番で調べてみると、330純正ではなく、C31ローレル、F30レパードのL20Eエンジン車用でした。どちらもIC式の60A型なので同じスペックですが、過去に交換されていたようです。


これは別車種(R32スカイライン)のオルタですが、大概はコイル、フロントカバー、リヤカバーの3つにばらせます。カバーとコイルを分離する順序は二通りあって、このオルタはリヤカバーから外せるタイプですが、330に付いていたものはフロントカバーから外すタイプでした。コイルとリヤカバーを止めているネジ類が全て外側から外せるものはリヤカバーから外せます。330に付いていたものはフロント側から分離するタイプで、分解方法がわからず苦労しました。


左上がダイオード、右上がICレギュレータ、下にあるのがそれぞれの古い部品です。バラしてみてわかったのですが、ブラシがほとんど新品で、内部も綺麗なので、オーバーホールされたL20E用のものを取り付けられていたようです。でも前回のオーバーホールの内容はわかりません。ダイオードの故障は発電量の低下、レギュレータの故障は電圧の異常上昇と、どちらも壊れると困るものなので、予防的に交換しておきました。
工具がないから、という理由もありますが、前回オーバーホール時に替えていると思われるベアリングはそのまま再利用しています。

オルタネータのオーバーホールを依頼するとき、「数千円で出来る」場合と、「数万円かかる」場合とあり、何が違うのか(あるいはぼったくり?)と思っていたのですが、ブラシやベアリングだけでなく、レギュレータ類を交換すると部品代が高くついてしまう、ということだったんですね。



ヘッドライト強化リレー製作(2004年)


暗いヘッドライトを何とかしたい!ということで、強化ハーネスを自作してみました。これを作ろうと思ったきっかけは、ライトの暗さが掲示板で話題になったからですが、330のヘッドライトの主電流は、ヒューズボックス、手元スイッチ2カ所、ヘッドランプモニターリレー、ヘッドランプリレー(メイン・ディマー切替用)と、通常に比べ多くの部品を経由するため、配線などの劣化による電圧降下が大きく、暗い原因になっていると思われます。
また、330が光量不足で車検に落ちる話もよく聞きます。ヘッドライトが専用品となる角形ライト車に特に多いと思いますが、丸4灯ライト車も暗いことにはかわりありません。

一昔前にはよくあった、強化ハーネスキットが手に入ればそれを使えば簡単なのですが、最近はなかなか見かけないことと、330の場合はそのまま強化ハーネスを取り付けると球切れを検知するヘッドランプモニターが作動しなくなってしまうため、その配線も含めて新規に作ってみました(ヘッドランプモニターはただのクリアランスランプになります)。松下電工製の小型リレー4個、カプラーも日産純正の新品4個を使用、結局市販ハーネスとあまり変わらないぐらいの材料費がかかってしまいました(苦笑)。
なるべくすっきり取り付けたいので、車体側の配線は一切加工せず、強化リレーは純正のヘッドランプモニターリレーの位置に収まるようにし、信号線(従来の主電流)との接続は、全てカプラーでワンタッチ装着出来るように工夫してみました。

自分の腕前を考えず、いきなりハイレベルな工作をしてしまったため、ロービームとハイビームが左右で逆になったり、ロービームでインパネのハイビーム表示灯が点いてしまったりと、マヌケな失敗を繰り返しつつも何とか完成。


露出は大体同じにして撮ったものを比較してみましたが、違いは明らか。実際に見てみると、だいだい色のぼやっとした感じから、より白に近い明るい光になっています。正直なところ、純正シールドビームでここまで明るくなるとは思っていませんでした。これは本当にお奨めです。光量不足で車検に受からない場合も、試してみる価値はあると思います。
これでセミシールドのハロゲンとかにすればもっと明るくなるのでしょうが、シールドビームの丸い形が好きなので、当分はこのままにしておきます。



ハーネスをわざわざ自作する方はそういないと思いますが、現実的には市販のヘッドライト強化ハーネスキット(角目ならH4バルブ用で大丈夫だと思います)を使用し、ヘッドランプモニターを光らせたい場合はスモールの配線から取ってくるのが手っ取り早いでしょう。


もどる