シヴァ・ラートリー(シヴァ神の夜)
インドではシヴァ神を祝う夜祭りが月が欠けて行く14日目にあたるマーガ月の夏の夜に行われます。
今年は7月19日がシヴァ・ラートリーです。
その日は休日となり、朝から絶食してシヴァ神を祭ります。
寝ずにシヴァ神を崇めて一夜を過ごすと功徳があると信じられているのです。
シヴァとヴィシュヌとブラフマーが古来よりヒンドゥ教の三大神として人々に崇め奉られて来ていますが、
三大神のひとつとして、インドの人達の尊敬や人気を集めているシヴァ神は力強く、荒々しいが、
恵み深い神であり、人々はシヴァ神のようにパワフルになりたい、生きていく上でシヴァ神が持っている力
にあやかりたいと祈りを捧げるのです。
インド各地の寺院や家庭ではシヴァ神の象徴のリンガ(男根)の周りに花を供えたり、牛乳をかけたりして奉り、心からの祈りを捧げます。特に女性はシヴァ神のようなパワフルな夫を得られるよう祈ります。
夏の祭りとして、シヴァ・ラートリーは大変有名ですが、
熱のエネルギー、ピッタやヴァータがバランスを乱す雨期に絶食する事で消化力と身体のドーシャのバランスを保ち、夜通し祈りを捧げる事で心をも冷ましてくれるのです。
イナムラ・ヒロエ・シャルマ先生にインタビューさせていただきまとめたものです。