インドの冬;Deepavali(ディーパヴァリー)




インドでは毎年、10月末から11月中旬頃にかけて(月の形により毎年異なる)の定められた日、 富と幸運の女神ラクシュミーを祀るディーパーヴァリーが行われます。
家々の戸口はギーや油が入れられた灯明皿に明かりを灯し、色とりどりの豆電球のイルミネーションで飾られラクシュミー女神を招きます。

日本でも年末に家族が集まるように、この日は遠方からも子や孫達が家族とともに過ごすために集まってきます。
この日は商店は開けますが銀行、一般企業、学校は休みになります。

人々は近くの家々を挨拶に回り、各家庭では様々な甘いお菓子がつくられ、挨拶に来た客達にふるまわれます。
子供達や若者達は花火を楽しみ遊び、女性達は御馳走をつくって神様に供え皆んなで食べ、喜び、祝います。

この様にインドでは一年で一番消化力が高まる冬に御馳走を食し元気を付けて英気を養いその年を締めくくり、来るべき新しい年を 喜びを持って新たな気持ちで迎える光の祭り”ディーパヴァリー”がにぎやかに祝われます。

この祭りを境にインドでは短い冬を迎えるのです。

グジャラート・アーユルヴェーダ大学でも毎年インドの新年の前日にスシュルタサンヒターの著者でスシュルタの師、ダンヴァンタ神(医聖)を祭るダンヴァンタリプージャが行われます。
図書館ホールの中央に立位するダンヴァンタリ医聖の像の前で学長はじめ教官、学生および関係者が集まり、祭司(ブラーマン)の祈祷でマントラを唱えます。 一年間、学業なりアーユルヴェーダの知識が最高に得られるよう、また大学の発展もあわせ祈願します。
儀式の最初と最後にはインド国歌の合唱があり、プージャが終わるとプラサーダ(祝福として甘い菓子や果物など少量)を皆でいただきます。
アーユルヴェーダ大学ならではの光景と言えます。


イナムラ・ヒロエ・シャルマ先生にインタビューさせていただきまとめたものです。


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