子供の力を奪う親
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「子供を養い、教育、しつけをする自分は、上の立場」
「教育が必要で、自分がいなければ生きていけない子供は、下の立場」
そう考え、親子の間に上下関係をつくる親は、その人自身も同じように育てられ
行動の本来の理由を学び、理解し、考え、行動するという教育を受けられなかった人です。
そのため、人は行動自体を伝えても行動することはできないということを
理解した行動は起こせず、子供に正しい教育をすることはできません。
このような親は、行動自体を伝えても子供が言う通りにできなければ
それは否定され、愛されない存在であることを伝え、親から否定される怖さを教える
ことをして、親の存在を上の立場、強者と認めさせます。
そして、そのようなことをして子供が言う通りにできれば
愛し認める行動を起こし、それは愛され認められる存在であることを伝えます。
こうして、子供を自分の言うことを素直に聞く、否定のない認められた存在にしようとし
それが人の教育と信じます。
子供は、自分が起こそうとする行動の本来の理由を学ぶことができません。
学ぶものは、親の言う通りにできなければ「否定される」ということと
言う通りにできれば「愛され、認められる」というものです。
このようなことを繰り返されるうちに、子供は、自分が起こそうとする
行動の本来の理由を学び、理解し、考えようとすることを失くし
親から見た自分が「否定されることのない認められた存在になるため」
という行動の理由を考え、行動するようになります。
そして、その存在ではない、できない自分というものを「ダメな存在」「否定の存在」と
考えてしまうようになり、劣等感を持ち、自分自身を受け止められなくなってしまいます。
こうして自分自身を失くし、親からの否定を考え
親という他者から見た「否定のない認められる存在」になろうとするようになり
親の言ったどの行動に対しても「否定されないため」「認められるため」という理由を考え
行動することしかできなくなります。
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