天神祭

天神祭の歴史

菅原道真公を祀り、一千年の歴史を誇る天神祭。

天神祭の歴史は千年以上もさかのぼります。天満宮御鎮座の翌々年、天暦五年(九五一)に社頭の浜から紙鉾を流し、その流れついた浜に斎場を設け、「みそぎ」を行いました。
その折、神領民や崇敬者が船を仕立てて奉迎したのが始まりとされています。
それ以降、船も増え、豊臣秀吉が大阪城を築いたときには船渡御の形が整ってきたといわれています。元和の頃(十七世紀初め)、堂島川への土砂流入で一時船渡御ができなくなったこともありますが、天下の台所としての地位が確立した元禄時代(十七世紀後半)以降、天神祭は浪速っ子の繁栄のシンボルとして隆盛をきわめていきます。
享保年間(十八世紀前半)には同業者組合が「講」という組合を作り、新たにお迎え人形も登場し、天神祭の豪華さは全国にとどろくようになります。
その後、幕末の政変や二度の世界大戦による中断があったものの、その都度力強く復活しています。戦後は、昭和二十四年に船渡御が復活、地盤沈下などにより大川を下航していたのを、遡航するという現在の形になったのは昭和二十八年からのこと。このように、天神祭には幾多の変遷があり、祭りの存続が危ぶまれた時期もありました。しかし、そのたびに困難を打開し、伝統を守り、盛り上げていったのは浪速っ子の土性骨と心意気です。天神祭は今もそういった人々のエネルギーに支えられ発展しています。

天神祭日程



7月24日宵宮祭

宵宮は厳かな鉾流神事からスタート。朝8時半に天満宮表門を出、天満警察署前の浜で、幻想的なムードの中、執り行われます。自動車渡御は午前11時30分、催太鼓や獅子舞の氏地巡行は午後4時からと間があるので、御堂筋や堺筋で自動車渡御のパレードを、また、道頓堀川や中之島公園付近でどんとこ船を見物して時間を過ごすのがベスト。

7月25日陸渡御 16:00〜

天満宮表門をスタートした一団は、一路西へ、御堂筋方向へと向かいます。老松町通りは細い道路ですが見物するのには最適の場所です。一団は御堂筋を南下し、中之島の大阪市庁前へ。さらに中之島公園を東へ向かい、難波橋を渡り堂島川北岸を東へ。天神橋北詰めへと向かい、船渡御のための乗船を開始します。

7月25日船渡御 18:00〜

船渡御は、天神橋北詰めをスタートして大川を北上し、飛翔橋の先でUターンします。天神橋や天満橋付近は、見物客が多すぎてなかなか身動きできません。お薦めは、JR桜宮下車、桜宮公園の北部にある源八橋や都島橋、飛翔橋近くの両川岸あたり。渡船御を堪能するには大川の北をめざせ!


天満 大阪昆布
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