Reenactment Group "BCo/100Bn""

このページは、管理人「先任」の趣味としているWWUリエナクトの写真を掲載しています。
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糧食再現について、その2

このページではリエナクトにおける、糧食の再現について述べています。
もちろん「こうでないとダメ」と言うわけではなく、私どもの考えとやり方を紹介する事で、食事に関する再現を考えている方への参考となれば良い、という思いからです。

糧食の再現、と言っても形や実施法は様々かと思います。
我々も、KP(KitchenPatrol 糧食班)の再現や、携帯レーションの再現をする事で、状況を続けたままでの食事を実施する事もあれば、人数や場所、時間等の制約により、様々な形で省略する事もあります。
KPリエナクトをやる場合を別にして、多くのWW2アメリカ軍リエナクターは戦闘部隊の再現をしていることと思います。
その場合、食事準備に機材や人、時間を取られる事はなかなかに厳しい事かと思います。
しかし、糧食は再現の中でも重要な部分、と私は考えています。
ヨーロッパ戦線に従軍し、一度も戦闘も(訓練以外での)発砲も経験せずに帰国した兵士は多く居ますが、レーションを食べずに帰国した兵士はまず居ないでしょう。
格好だけでなく、その生活や風俗を体験して行く上で重要な糧食再現。
「せっかくのキャンプだし、美味いモノ食べたい」という気持ちもわかりますが、「せっかくの軍装してるんだし、リアルな食事にしてみたい」というのもいかがでしょうか?
美味いモノは家でもどこでも食べれますよw


今回はWW2アメリカ軍の前線において、多用された携帯レーション「Cレーション」と「Kレーション」、「10-in-1レーション」についてご紹介いたします。

Cレーションについて。



これは他項でも掲載していますが、実物のCレーション(左側)と当方で製作、使用しているCレーション(右側)の比較展示の写真です。
細部に違いはあれど、雰囲気や「実用」として充分であると考えています。

※レーションの開発家経緯などの詳細は他にアップロードされてる方が居られますので割愛します。
※以降の写真はすべて、当方でリエナクトメントの為に作成したリプロダクション・レーションを使用している写真です。






WW2期のCレーションは「ビスケット」と「キャンディもしくは濃縮チョコ」「砂糖」「濃縮コーヒー」が入ったBユニットと、「ポーク&ビーンズ」、「野菜入りハッシュビーフ」、「野菜入り肉シチュー」の3種類からなるMユニットが各1つずつで1食分が構成されていました。
Bユニットのコーヒーは小さな缶にシロップ状のものが入ってましたが、再現不能のため粉末インスタント使用しています。

1944年には前線からの不評により、メニューが改善されますが改善され、生産されたものを前線で食べたと言う話はほとんどありません。
おそらくは、大量に生産された初期の物が終戦まで多く残っていたのではないかと思います。

開戦時の主流レーションであったCレーションですが、最前線での携帯レーションはやがて後述のK-レーションにとって変わられます。
しかし、その利便性から終戦まで前線での支給は続き、多くのGI達を辟易させ続けました。





さて、ここで紹介しているCレーションですが、もちろん販売は行っていません。
なかなかに手間のかかる代物でして、かと言って儲けを取る事もできないので、BCoキャンプに参加し、我々と同じ苦労をして下さる方にのみ、原材料代を支払ってもらって作っています。

作り方、と言ってはなんですが参考になるサイトと素材だけ紹介しておきましょう。
これらを使用してレーションを自作するのは自由ですが、あくまで自己責任でご使用下さい。
Mユニットは中身を詰めて、密封してから煮沸を強くお勧めしますが、それでも何日持つかの責任は負いかねます。
(一応、沸騰湯で30分煮沸し、2週間後に開缶した時は大丈夫でしたが、保障するものではありません)
使用は自由、と書きましたが、なんらかの手段でヒトコト伝えて下さると嬉しいです。


手作り缶詰「製缶機使用タイプ」のご案内
http://www.mokuson.net/makecan2.html
サイズは5号缶を使用しています。

また中身についてですが、クラッカーは下記を使用しています。

非常食 サバイバルフーズ クラッカー1缶[70枚入]
http://item.rakuten.co.jp/bousaikan/420043/
砂糖は角砂糖を自分で包装、キャンディーは良い雰囲気の市販品を使用。


缶詰のマーキング用です。
銀色シールに印刷して張り付ければ良い感じになるかと思います。
サイズは5号缶に合せてありますので、実物とはやや異なります。 また一部表記も実物とあえて変えてますのでご注意下さい。
C-Ration Marking


砂糖用の包装紙データです。 角砂糖を2個くるめます。
Sugar


コーヒー用の包装紙データです。 良い中身を探して入れて下さい。
なお実際のCレーションには濃縮コーヒーの入った小さな円形の缶が入っておりました。
このタイプの粉末コーヒーが入るのはは45年生産からですが、濃縮コーヒー缶を作るのは困難な為、代用しています。
InstantCoffee



Kレーションについて



これは他項でも掲載していますが、実物のKレーション(左側)と当方で製作、使用しているKレーション(右側)の比較展示の写真です。
細部に違いはあれど、雰囲気や「実用」として充分であると考えています。



当初、空挺隊や偵察部隊用の非常用糧食として開発されたKレーションは、紙製の小型の1箱に1人の1食分が梱包され、3種類(朝食、昼食、夕食)のメニューがあり、それらが12個ずつの36個がカートン箱として梱包されていました。 つまり木箱1つで1個分隊の1日分の糧食だったわけですね。
非常用、として開発されたにも関わらず、その利便性(あくまで支給する側の)から、広く前線において多用され、多くのGI達にレーション=最低の印象を与えました。
もっとも、食べ飽きたからこその評価であって、たまたま手に入れた日本軍やドイツ軍からは「贅沢品」と称される事もあったようですが(むろん、不味いという評価もありました)

前述のCレーションの「C」は、基地で支給される「A」レーション、野戦調理の「B」レーションから順番に下がった;携帯レーション「C」レーションでしたが、Kレーションの「K」は開発者のキースさんの「K」です。
紙製の外箱と蝋引きの防水処置が施された内箱の二重構造になっており、外箱は初期のシンプルなものから44年にカラフルな模様入りの物に変わります。
これは、ゴミが上空から目立たないようにする為の迷彩効果と、似たパッケージで同じメニューが配布されるのを防止したものではないかと考えられます。



中身はメインミール(肉、もしくはチーズ缶詰)とアクセサリーパケット(クラッカー、チョコレート、インスタントコーヒー等)、タバコ、トイレットペーパー等で構成されています。
メニューは42年の生産開始から45年の終戦までの間に度々変更されており、一概に「これ」と決め付けるのも難しいようです。
缶詰は当時はCレーションもKレーションも巻き取り式のキーで開けるタイプであり、缶きりは必要ありません。
よって、P38缶切りはまったく不要ですので、WW2においてドックタグから缶切りぶら下げるのはほとんどなされてません。

当方では、代表的なメニューで再現Kレーションを作り、リエナクトに使用しています。







なお、内箱は前述の通り蝋引き加工がしてあり、防水ケースとして利用でいたそうです。
また、内箱をちぎって燃やし、湯を沸かす事もできましたが、前線では火を焚くのはご法度なので、どの程度行われたのかはわかりません。

以下、当方で作りましたKレーション用の素材を公開いたします。
これらを使用してレーションを自作するのは自由ですが、あくまで自己責任でご使用下さい。
なお、表記は一部実物とはわざと変えてあります。
使用は自由ですが、なんらかの手段でヒトコト伝えて下さると嬉しいです。

K-ration Box Breakfast      K-ration Box Dinner      K-ration Box Supper

K-ration innerBox Breakfast   K-ration innerBox Dinner   K-ration innerBox Supper

K-ration Can Box          D-ration"Chocolate"      InstantCafe

ToiletPaper              Cigarette              Gum




10 in 1 レーションについて。



1943年に採用、生産が始まったグループレーション。
その名の通り10人分が1つにまとまった物で、暖める程度の簡易的な調理を行う肉や野菜の缶詰、クラッカー、シリアル、バターやジャムのスプレッド、ミルク缶、インスタント飲料等が朝食(Breakfast)と夕食(Supper)の10人分ずつ分。その他アクセサリーとしてトイレットペーパーやタバコ、砂糖、塩、水筒用の水浄化剤。

加えて昼食(Dinner)分のパーティアルユニットと呼ばれるパケット化されたクラッカー、菓子等と1人分ずつの肉の缶詰等の携帯食(内容物は前述のKレーションに近い)が10人分ずつ梱包されており、5人分の1stユニットと2ndユニットが2セット、計4箱が1つの箱に梱包されていました。




10in1レーション(自作リプロダクション)を開封。


10-in-1レーションのDinner(パーティアルレーション)とタバコ、ガムが並べられた様子。
朝、晩は比較的ゆっくりできるが、昼食は移動しながらなどで忙しい事と予測されて簡易食となりました。


パーティアルユニットの中身。
クラッカーとチョコレートバー、インスタントコーヒーが梱包されています。
小箱の表記にも様々なバリエーションがあるが、これにははっきりと「Kレーション」と書かれています。


パーティアルユニットは、個別に配つ事ができたので支給する側にとっては便利だったでしょう。。
受け取る側の気持ちはわかりませんが。


10-in-1の朝食(Breakfast)メニューの一例。 シリアル、クラッカー、スパム、マーマレードジャム、コーヒー。

10-in-1レーションのハーフボックス素材、缶詰素材等を公開します。
ハーフボックスはA3サイズで厚紙に印刷しないと作れません。

10-in-1 HalfBox First
10-in-1 HalfBox Second

10-in-1 Partial D   10-in-1 Mene  10-in-1 Cereal    
10-in-1 Cracker   10-in-1 Sugar

ミルク缶Milk   パイン缶Pineapple  フルーツカクテル缶FruitCocktail
スパム缶Spam  ポークビーンズ缶Pork&Beans



WW2期ドイツ軍使用マッチラベル
1940年代にドイツ軍等で使用されていたマッチラベルです。
※ なお大きさを現代日本のマッチ箱に合わせている他、当時のデザインから一部変更している箇所があります。


WW2期オランダ製タバコラベル
1940年代にドイツ軍等で使用されていたオランダ製の紙巻タバコラベルです。
※ なお大きさが両切りサイズ(ショートサイズ)の他、当時のデザインから一部変更している箇所があります。
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