子どもの発熱

子供に発熱されると本当に大変ですね。
 やれ救急車だ、やれ病院だ!疲れきってやっと帰宅したところで救急病院直行なんて、なんと情けない。
 私の子供の頃は、病院に通っている、というだけで近所の噂になる程でした。いつの時代のこと?、といわれるかもしれませんが、 子供の風邪や腹痛など、ほっといたら治る、というのが世間の常識で、また現実そうなりました。 近所で子供が病気でなくなったなど、1年に1回も聞いたことがありませんでした。
 と、前置きはこの程度にして、子供が急に発熱したときの手当法をご紹介しましょう。
 その前に、熱が出る仕組みについて一言。
 細菌やウイルスが体内に侵入すると、好虫球やマクロファージというリンパ球(学校では白血球と習った)が こいつらに食いつき、その破片を提示することで、人間の免疫機構が働き出します。 体調がよく免疫機能がしっかりしていると、入ってきたもの全てをリンパ球が食い尽くすため、病気にかからない。 また前に一度かかって免疫のある病原体に関しては、抗体(ミサイル)が既にできているのでこれをぶつけることで、 発病もせずに治ってしまう。
 問題は、初めて或いは抗体を持たない病原体に感染した場合です。
 病原体の進入を検知すると、脳の視床下部というところの発熱中枢が働いて発熱します。 伊達や推挙で熱を出している訳ではありません。発熱は病原体から体を守るための防衛反応で、 熱を高めることで好虫球やマクロファージの働きを活発化しようとしているのです。
 最近問題になっているインフレンザ脳炎。一部の非ステロイド系の解熱剤が問題、などと報道されていますが、 私は全ての解熱剤とも同じと思います。懸命な方はお分かりと思いますが、体が熱を上げて病原体と戦っているのに、 解熱剤はこれを邪魔、つまり敵に味方しているのと同じことになるのです。
 ではどうすれば? 
 症状に従う、つまり体が懸命に熱を出そうとしているのですから、暖めてこれを応援してあげれば良いのです。 熱が出ると寒気がしたり、震えたりします。寒気は暖めなさいという信号であり、 また体は震えることで体を暖めそうとしているのです。
<手当て法について(小学校に入る前までの子供の場合)>
 コンニャクを煮たものをタオルに巻いて、肝臓と両足の土踏まずのところにあててやります。(やけどをしないように)
 20分程度あてて、その後水でぬらしたタオルを1分ほどあてる。
 汗をかいていれば着替えさせる。
 手当て中に平行して、子供のおでこに左手を首の後ろに右手を当ててやってください。 親の体温で頭の熱を下げるのと、手から発する気による治療効果もあります。 (高熱の場合でも氷で冷やすよりもはるかに効果があります。)
 これだけです。これでスヤスヤ寝てくれれば殆ど大丈夫です。
 これでも回復しなければ、3時間位おいて、もう一度チャレンジしてください。
 フレッシャーや活性器があれば手軽にできます。(健康器具等参照)