手当て

私たちは病気や怪我の治療をすることを「手当て」といいますね。
 「手当て」とは読んで字のごとく、患部に手を当てることです。手には、脳の出先と言われるほど神経が集中しており、 また不思議な力も備えています。
 頭を何かにぶつけたりすると、無意識に手がその場所にいきますね。子供が頭やおなかが痛いというと、 母親がその部分を手でさすったりしますね。これらの行為は、正に手当て(治療)をしているのです。
 犬や猫は手が発達していないので、舌で患部をなめますが、これも手当てと同じです。
 また第六感(直感ともいう)という言葉がありますね。これは五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚) では認識できない感覚のことで、現代科学では証明できない感覚のことを総称しています。 霊感、テレバシー、何もつながっていないのに力の働く引力や磁力などもそうですが、科学で証明できない事象は沢山あります。
 これらの事象には大抵「気」という文字がついています。
 雰囲気、天気、嫌気、磁気、悪気、やる気、霊気、気持ち、邪気、気性、気兼ね、気配、........ あげるときりがありませんね。つまり第六感は、五感の何倍もの範囲をカバーしているのです。
 神智学という学問では、五感の存在する「肉体領域」の外に、エーテル体から涅槃体まで、 6つの領域が存在すると言っています。つまり五感は全体の7分の1にすぎません。
 話を戻します。私たちの手からは「気」という不思議な電磁波(?)みたいなものがでており、 これを患部にあてることで病気や傷を治すことができるのです。 正確には、「気」が直接傷や病気を治すのではなく、「気」が自然治癒力を高めてくれるので、結果として病気や怪我が治るのです。
 「気」は人により強い弱いはありますが、誰の手からも出ています。皆さんも自信を持って手当てをしましょう。 これは単に手を当てるだけですから、料金をとらなければ医師法にも薬事法にも抵触しません。
 「気」に関する言葉は世の中に氾濫していますが、実感としてはわかりにくいものです。
 最後に「気」を体験するための方法をご教授しましょう。
@ 両手を「パー」にして向かい合わせた状態で、20〜30センチ離します。
A 両手をゆっくり近づけ、付くか付かないか位の所へ持ってきます。
B その位置で両手が付かないように、ゆっくり離したり近づけたりします。
C 次のような感覚が体験できたら、それが「気」の正体です。
 「手のひらが温かい/指先が電気に触れたようにピリピリする。/近づけるとき磁石の同極のように反撥し、離すときに吸い付く。 /指がこわばって固まったようになる。」
 最初はなかなか気づきにくいのですが、何回もやっていると徐々に感じるようになります。 そのうち、30センチ以上離しても感じることができるようになります。 そうなると、離れた位置から人の患部に「気」を送り、病気や傷を癒してあげることも夢ではありません。
 あまり人前でやっていると、白い服の集団と間違えられるといけません。 くれぐれも人の目につかないよう、注意してやりましょう。