自然治癒力

「自然治癒力」、人間の持つ能力の中で、これほど素晴らしくまた神秘的なものはありません。
 世の中で騒がれている霊能力者や超能力者など、自然治癒力に比べればものの数ではありません。 しかも生きている人間誰しもが平等に持っています。
 人間の体は約60兆の細胞からできており、このうち3000億個が毎日死に、また新たに生まれ変わると言われます。 怪我で損傷した細胞も自然のうちに元通りに復元します。(たまにガンのようにコントロールから外れた細胞もできますが….)
 60兆個の細胞を一個の生命体として一糸乱れずにコントロールする。一体誰がどのようにしてこれを行っているのでしょうか。 当然自分でやっている、と意識している人はいませんね。科学的に、このような生命の根源を証明することはまず不可能です。
 「バイオテクノロジーだ、遺伝子操作だ、ゲノム解読だ」、科学者は生命のもとまで解析できた、と叫んでいますが、 科学者にできているのは、生命現象の観察と、こうやればこうなる、という因果関係の解析と実験程度の域をでていません。 人間には、生命自体は勿論、髪1本、皮膚1枚さえ作ることはできません。しかし生命体は自然に休むことなくこれを行っています。
 世間の人は、病気や怪我を医者が治してくれる、と思っているかもしれませんが、大きな間違いです。 医者や薬にできるのはせいぜい救急措置や対症療法のみで、病気や傷を治すのは自分自身の自然治癒力しかありません。 (その証拠に死んだ人にいくら治療を施しても傷は治りませんね)
 つまり、基本的に医者や薬はなくても生命体は生きていけるのです。野生の動物は皆そうです。 私も生身の人間で、風邪もひくし怪我もしますが、ここ十数年来、医者と薬の世話には全くなっていません。 それでも普通の人より何倍も健康だと思っています。
 大怪我や伝染病などの救急医療を除き、医者も薬も不要、というのが私の持論です。 皆さんに私の真似をしろとは申しませんが、日ごろから少しでも健康な生活を励行し、自然治癒力を高めることで、 病気にかかりにくい、またかかっても自力で回復できる体を作って頂きたいと思います。