賞味期限

最近店頭に並ぶ食品には、必ず「賞味期限」なるものが表示されています。
 賞味期限が切れると店頭から撤去され、大半は廃棄処分。家の子供たちも賞味期限が1日でも過ぎれば絶対に食べない。 世界的にみれば犯罪的行為と思うのですが、罪悪感も特にない。これは一体どうしたことでしょう。
 世界には食料不足で何億という人が飢えているのに、賞味期限が過ぎれば食べられないとでも思っているのでしょうか。 それとも学校で食べたら駄目、と教えられた?
 賞味期限とは一体何のことを言っているのでしょう。
 賞味という言葉の意味からは、期限が過ぎれば味が悪くなる?決して食べられないと言っている訳ではないですね。 賞味期限内でも保存状態が悪ければ腐ることもあるし、発酵食品などは腐ることなど殆どない。
 最終的に自分の命を守るのは自分自身、自分の鼻と味覚で食べられるかどうかを判断し、 さらに免疫力を高め、少々腐ったものを食べても何ともない体を作る、のが基本と思います。
 現在人は、これらの能力が極端に低下しています。野生の動物は、食べられるかどうかを匂いで判断し、 またそのへんに落ちているものを食べても少々のことでは病気になったりしません。 (人間に飼われているペットはそうではないようですが。)
 これは人間も同じ、幼児の頃は何でもそこらのものを口に入れます。これは恐らく色々な細菌を口にいれることで、 自己の免疫力の増強を図っているのだと思います。像の赤ちゃんなどは親の糞を食べることで、 腸内細菌を自分の体に取り込みます。
 息をしても、ものを食べても、傷ができても、必ず細菌やウイルスが体内に進入してきます。 これを避けるには無菌室に入り、かつ完全に殺菌消毒された食物を食べる以外にありません。
 最近はやりの殺菌グッズ。これなどは、子供を抵抗力のない弱い人間に仕立て上げる最高の武器とも言えます。
 結局は自分を守るのは自分自身の抵抗力。細菌等を受入、体内に免疫をつけることで 厳しい細菌との戦いに臨むしかないのです。