ストレスには善玉のストレスと悪玉のストレスがあると言われます。
善玉と悪玉の分界点は、と言えばなかなか難しい。同じ問題でも、苦痛に感じる人もいれば楽しみに感じる人もいるなど、
人によって受け取り方は千差万別。
私流に言えば、善玉ストレスとは、
@ 解決のつくもの
A 望んだ代償がえられるもの
B 余裕を持って耐えられるもの
C 自分から積極的に取り組むもの
D 困難なことでもプラス思考で取り組むもの
などで、悪玉ストレスはこれの反対。
人間ストレスがあるからこそ生きていける、と言えます。
胎児は全てが満たされた状態から、生れ落ちた瞬間に色々なストレスにさらされます。
呼吸、食物摂取、排泄は勿論、外敵(細菌等)から身も守らなければならないし、
どんどん強くなる欲望を満たすための努力もしなければならない。
即ち人間は、ストレスを受けることによって、これに適応する能力を身につけるのです。
自分で意識する、しないは別にして…。筋肉は鍛え(ストレスを与える)ないと使い物にならないし、
人の中でもまれないと精神力も強くならない。また細菌が体内に入らないとそれに対する免疫力もつかない。
自分の周りで起こることは全てストレス。これをいかに感じ、どのように対処するかで、
ストレスは善玉にも悪玉にも変化します。物に弾性限界があるように人間にも抵抗力の限界があります。
日ごろろくに運動もしない人が突然マラソンに挑戦するなどしませんね。
自分自身の力量を見極め、無理なストレスは避けるようにするべきだと思います。
無理をすれば自分の健康を害するだけでなく、結局周囲にも迷惑をかけます。
但し、自分に免疫がないからと、何でもかでも消毒したり薬に頼ったりしないで下さいね。
少しづつでも鍛えていかないと、決して抵抗力(免疫)はつきませんから….
肉体は精神よりもはるかに賢い。生命誕生から何億年の歴史の中でノウハウを蓄えており、
決して誤作動はしません。病気は殆ど不摂生をする精神が作っているのです。
肉体のことは肉体に任せて、私たちは精神面の抵抗力を高めましょう。 |