漢方では、「症状即療法」という言葉があります。
病気の症状は、即ち治療法を示している、ということを言っています。
風邪などで熱が出るのは、免疫(抗体)ができるまでの緊急措置。
これは熱を高くすることで、細菌やウイルスの繁殖を抑えるマクロファージや好虫球の働きを活発化し、
体を守っているのです。
また寒気を催して、体を温めなさい、というシグナルを送ったりもします。
風邪には体を温めればよい、ということが症状からわかりますね。
私は、高血圧も体を守るための一つの症状ではないかと思っています。
高血圧には、@いくつかの原因が複雑に絡み合っている本態性高血圧と、A腎臓病や内分泌系の異常が原因となった二次性高血圧があり、
日本全体で高血圧人工は約3,500万人もいるそうです。
また、患者の95%以上は本態性高血圧が占めており、生活習慣病の代表となっています。
本態性高血圧の原因としては、ナトリウムが蓄積されやすい、交感神経が緊張しやすいなどの遺伝要因と、
塩分の取り過ぎ、肥満、喫煙などの環境要因があげられます。
高血圧の割合は加齢に応じて増加しますが、最近では若年層に高血圧が増加していることが問題になっています。
原因が分からなければ、治し方も分からない、つまり治せないのは当然ですね。
私は血圧が高くなるのは、体のどこかに血液の行き渡らないところがあるか、
血圧をコントロールする自立神経系が狂っているのが原因ではないかと考えています。
体は信じられないくらいうまくできており、殆どは前者が原因と思います。
つまり、体のどこかに血管が詰まるか或いは狭窄しているところがあり、血液が不足しているため、
体は必死に血液を送ろうと血圧を上げているのだと思います。
この状態で、日常的に薬で血圧を下げていると、必要な所に血液が行かず、
二次障害をひきおこす危険のあることは誰にでも分かりますね。
根本的には、血液をさらさらにできればよいのですが、これには食生活を始め日常生活全てにおいて改善が必要で、
即効を期待するのは困難です。
食事は動物系蛋白や脂肪の多い食物を避ける。当然ご存知ですね。
世間では塩分を控えるように言われますが、塩分は体に必須であり、塩分不足による副作用が問題になります。
私は塩分を結構とりますが血圧は低い方で、塩分が高血圧に直結するとは思っていません。
<対策1>
対象療法的には、脂肪の循環や自律神経系をコントロールする
脾臓を中心とした基本臓器の手当てで、
全ての高血圧に効果が期待できます。
特に本態性高血圧は原因が不明であることから、基本臓器全般の手当てが効果を発揮すると思います。
<対策2>
半身浴や棒踏み等の健康法の励行
<対策3>
コレステロールを下げるために、生の大豆50粒と人参をさいの目(1センチ角)に切ったもの5個を、
コップに入れ、熱湯1合を注ぐ。数時間おいた後、このスープを飲む。(1日1回)
これは2週間が限度。これ以上続けるとコレステロールが減りすぎて危険とのこと。 |