細菌・ウイルス感染

通常私たちの体は、怪我をしたときの傷口、蚊や毒虫にさされた個所、食べた食物、吸い込んだ空気から細菌やウイルスに感染します。
 24時間、休むことなく細菌やウイルスは体内に侵入し続けています。
 蚊にさされれば痒くなり、異物を吸い込むとクシャミや鼻水が出ることはありますが、 必ずしも病気になる(もしくは症状が出る)とは限りませんね。 そう、細菌感染等=病気ではないのです。
 細菌等が侵入すると、マクロファージ(大食細胞)や好虫球というリンパ球が現場に急行し、細菌等を食べてしまいます。 合わせて、該当細菌等に関する抗体(免疫)も獲得して、次回の侵入に備えます。 健康な人は、本人が知らない間に細菌等を排除するばかりか、免疫まで手に入れてしまうのです。
 これに反し、免疫機能が弱っている人は、マクロファージ(大食細胞)や好虫球 だけで処理が間に合わなくなって細菌等が増殖します。 この場合、体は抗体作成を開始すると同時に、抗体ができるまでの間、熱や痛みなどの各種症状を出して細菌等の増殖を抑えようとします。
 細菌やウイルスに感染したために起こる病気は、特定の臓器等の病気というより、体全体の免疫機能の低下、 すなわち脾臓を中心とした免疫機能の低下が原因と考えられます。
 対策は当然、脾臓を中心とした基本臓器の手当、ということになりますね。