フラッグフットボール ルール編

<概略>
アメリカン・フラッグフットボールは、攻撃地点から決められた回数内で、相手の陣地の一番奥にあるエンドゾーンにボールを運び込んで得点し、その総得点を競うものです。

攻撃回数は3回で、攻撃開始地点から15ヤード(約13メートル)前進できれば、続けてもう3回の攻撃権が得られます。もし、出来なければ攻守交代となります。

守備側はボールを持った攻撃側の選手の腰についているフラッグと呼ばれる帯状のものを奪うことで、ボールの前進をとめます。あるいはパスのボールが空中にあるときに、これを叩き落して前進を阻止したり、キャッチして攻撃権を奪ったりします。

選手は攻守とも5名ずつの10名が30×60ヤードのフィールドに出ます。日本タッチ&フラッグフットボール協会(JTFA)の男女混合(MIX)のルールでは、常時2名の女子選手が出ていなければなりません。
この内、30×40ヤードがプレイフィールドで、両端の10ヤードずつがエンドゾーンとなります。

得点はエンドゾーンにボールを持ち込む、あるいは、エンドゾーンでボールをキャッチすればタッチダウンとなり6点、その後、トライ・フォー・ポイントと言って、5ヤードあるいは12ヤードからの得点を試みることが出来、5ヤードからの得点が成功すれば1点、12ヤードからの得点が成功すれば2点の追加点がえられます。このようにして、ゲームの総得点を競います。

プレイ時間は流しの40分となっていますが、途中の選手交代は自由ですので、子供から高齢者までが無理なく、自分の体力の範囲でプレイを楽しむことができるスポーツです。

<ルール>
フィールド

正式サイズは縦60ヤード×横30ヤード(これは場所に合わせて変更してもよい)

プレーヤー
5対5、交代自由

時間
40分ランニング(いわゆる流し)
20分ハーフでコートチェンジ。ハーフタイムは無く、その間も時計は回っている。
ハドル30秒(前のプレイが終わってから、次のプレイを始めるまで)
タイムアウト前後半2回ずつ (60秒が1回、30秒が1回)

得点
タッチダウン6点
トライ・フォア・ポイント1点(5ヤードから)
トライ・フォア・ポイント2点(12ヤードから)
セーフティ2点(ディフェンスチームがオフェンスのフラッグを相手のエンドゾーン内で奪った時)


攻 撃

攻撃開始地点および攻撃権
自陣5ヤード地点から攻撃開始。3回の攻撃で敵陣にはいればまた3回の攻撃権が得られる。それでTDしないと攻守交代。
交代後は、また自陣5ヤードからはじめる。
※キッキングプレーはない。
インターセプト後はリターンしてデッドになった地点から。 (日本のローカルルールです)
プレイは常に「スタートライン」と呼ぶ、フィールド中央をタテに走る点線の上から始める。

QBに関する事項
QBの直接ラン禁止、ダウンフィールドに入って(最初にボールのあった線を越えて)の後ろへのピッチ禁止
バックフィールド(最初にボールのあった線より手前の選手)へのパス禁止
QBは7秒以内にパスを投げるか、ボールを手渡すこと。これが出来ないとその場でデッド。一旦QBの手を離れれば、この制限なし

ノー・ランニング・ゾーン
ハーフライン手前5ヤードとエンドゾーン手前5ヤード(ノー・ランニング・ゾーン)でのランプレー禁止

パス
全員パス捕球可、QBはピッチ後、捕球可

スナップ
攻撃はセンターからQBへのスナップで開始されるが、必ず股の間を通す(直手渡し=エクスチェンジ、ロングとも可)

ブロック
ブロック行為は禁止。

ダイビング等の禁止
ディフェンスから逃れるために、ジャンプしたり、ダイビングしてはいけない。(基本的に両足を地面から離して、逃げてはいけない)

インモーション
一人のイン・モーション(オフェンスプレーヤがプレイ開始時に動くこと)は可。


守 備
パスラッシュ
スナップ時にスクリメージ(最初にボールのあった線)から7ヤード以上離れた地点にいる選手のみバックフィールドに進入できる (ディフェンスライン)
ピッチ、ハンドオフ後はこの制限なし(ランプレーとなった時点で制限解除)

コンタクト
コンタクト行為は禁止。


その他
ファンブル、フラッグがはずれたらボールデッド
スナップを落したりしてもボールデッド
フラッグは左右の腰に一本ずつ付ける。


反 則
攻撃側の反則
イリーガル・モーション
二人の選手が同時にプレイ開始時に動いている。あるいは、フォルス・スタート(スタート・タイミングを誤った)場合も同様。5ヤード罰退、ダウン喪失(ダウンが一つ進む)

イリーガル・フォワードパス
スクリメージラインを越えていない選手へのパス。 5ヤード罰退、ダウン喪失。

オフェンス・パス・インターフェアランス
パス・キャッチの際の守備選手に対するコンタクト。 ピッキング(守備プレーヤの走路妨害)も同様。10ヤード罰退、ダウン喪失。

イリーガル・フラッグ・ガード(これは結構笑える反則)
自分のフラッグを取られまいと手で押さえること。どの地点の反則でも、スクリメージラインから10ヤード罰退、ダウン喪失。

ディレイ・オブ・ザ・ゲーム
前プレイ終了から30秒以内に次のプレイを始められない場合。一旦時計を止めて10ヤード罰退、ダウン喪失後、再び時計をスタートさせる。

守備側の反則
オフサイド
スナップ前に守備の選手がスクリメージラインを越えて攻撃側に侵入すること。
5ヤード罰退で、自動的に攻撃側のファーストダウン。

パス・インターフェアランス
10ヤード罰退、自動的に攻撃側のファーストダウン。

イリーガル・コンタクト
接触行為。10ヤード罰退、自動的に攻撃側のファーストダウン。

イリーガル・フラッグ・プル
レシーバがパスをキャッチする前にフラッグを取ってしまう行為など。
10ヤード罰退、自動的に攻撃側のファーストダウン。

イリーガル・ラッシング
スクリメージラインから7ヤード離れていない選手が、ランプレイで無い場合にラッシュすること。10ヤード罰退、自動的に攻撃側のファーストダウン。


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