〜犬のお灸〜棒温灸で灸治療をしよう

犬や猫にも、棒温灸を使ったお灸ができます。

お灸をすることで、身体の血行が良くなり、筋肉の緊張の緩和などの効果があるそうです。

また、つぼを温熱で、緩やかに刺激しますので 家庭でも可能な治療法です。

余談ですが競走馬も ケガや体調不良のとき、お灸や鍼治療、温泉療法などの治療を受けているそうです。

棒温灸は慣れれば、自宅でも容易に出来ますので 一度チャレンジされてみてください。


それでは、まず お灸に必要な物をそろえてみましょう。

お灸セット・・・棒温灸とソケット、火消しキャップ(せんねん灸琵琶湖や棒温灸セットなど)

ガーゼ又は赤い布(ハンカチや薄地の布がベスト)

灰皿とライター又はアルコールランプ(棒温灸を着火するのに使います)





こちらのタイプの棒温灸は、灸温度が高いタイプのお灸です。

このタイプでも大丈夫ですが、初心者の方には、せんねん灸琵琶湖が使いやすいでしょう。

必要な物が揃いましたら いよいよお灸を始めます。


 

ソケットに棒灸を差し込みソケットの底を外します。

次に ライターやアルコールランプで棒灸へ火を着けますします。
着火の時は棒灸をあぶるようにしてよくいぶしておきます。

 

棒灸に火がついたら底をはめます。



温度調節は、棒灸の位置で行います、底の金網に近いほど熱くなります。
適度な温度を確認しますが、その際は手のひらにソケットを置いて
ちょっと熱いかな?という程度の温度がいいでしょう。
温度が低い場合は、息を吹きかけて棒灸をいぶします。



ガーゼをツボの位置の上に敷いて、お灸を始めます。
(万病に効くツボ、百会にあててます)
まず、ツボが1箇所の場合には、お灸をツボに置いて約30秒〜1分、お灸をします。
身体が、ほんのりと暖かくなっていましたら、完了です。
また、皮膚をピクッと動かす時がありますが その時点で終わってもかまいません。

次に、複数のツボが周辺にある場合ですが、この方法で行いますと
温熱の与えすぎになりますので 次の方法で行います。

・ガーゼをツボの位置の上に、広めに敷いておきます。
・各ツボの位置に、棒灸を置いて 約5〜6秒置いた後、となりのツボへ移り
再び約5〜6秒置いて、次のツボへ・・・という感じでお灸をしまして
トータル5〜6分ほど行います。
身体がほんのりと暖かくなったら これで完了です。

お灸は、1日1〜2回、朝晩や 夜の団らん時にしてあげるといいでしょう。

身体に当てる、あて布は火傷や毛が焦げるのを防ぐためと

赤い布は、遠赤外線効果があったり、鍼灸で云います身体を温める効果があるそうです。

注意!・・・食後すぐの お灸は、やめときましょう!



次に身体のツボの位置と主なツボについてですが こちらの図をご覧ください。



主なツボの名前と効能
大椎・だいつい急性の炎症の緩和。白血球を活発する効能があり。
命門・めいもん脚腰の弱っているときに有効。身体を温める効果があり
百会・ひゃくえ万病に効きます。
神経の沈静効果、精神不安やてんかんの発作、乗り物酔いの緩和など。
腎愈・じんゆ腎臓障害に有効。ヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。
大腸愈・だいちょうゆ大腸の疾患に効きます。ヘルニアなどの脊椎疾患、腹痛に有効。
関元愈・かんげんゆヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。腹痛に有効。
尾根・びこんヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。腹痛に有効。ひきつけに有効。




環跳・かんちょう下半身麻痺や腰関節痛、背中の痛み、坐骨神経痛に有効
足三里・あしさんり下半身麻痺やヘルニアなどの脊椎疾患にも有効
居りょう・きょりょう下半身麻痺や腰関節痛、ヘルニアなどの脊椎疾患に有効
陽陵泉・ようりょうせん下半身麻痺や関節痛、腱、じん帯の強化に
膝眼・しつがん膝ひざ、脚の痛みに有効
こんろん首、肩、背中、前脚、後ろ脚、痛みこりを治療します
太衝・たいしょう背中下部、腰の痛みに効果あり※右後ろ脚の内側にあります
次に前脚の疾患や疲れ、コリ、機能障害に有効なツボ
けんりょう肩の痛みをとります
けんぐう肩の痛みをとります
じゅゆ肩関節の痛み、歩行困難、前脚の麻痺に有効
ごけい前脚の筋肉をゆるめ、精神を落ち着かせる
曲池・きょくち前脚の機能を強くします


応用編として”びわの葉お灸”も有効です。

びわの葉には、鎮痛効果のある成分がありますので

例えば・・・

・ガンなどの疾患で痛みがある場合。

・ヘルニアなどの痛みがある場合。

など 痛みがある場合に用います。

この場合、ツボの上に びわの葉を置いてお灸しても構いませんし

痛みある部分に、直接びわの葉を置いて お灸をすると鎮痛効果がよく出るそうです。

(びわの葉お灸の様子については、後日アップしたいと思います)



さらに詳しいツボの位置と効能の図解が こちらのサイトにて公開されています。

鍼灸ドットコム・ツボ探検隊
犬のツボ療法について詳しい説明やツボの位置を掲載しています



この棒温灸の入手先として こちらにて販売されいます。

”せんねん灸琵琶湖”は、こちらで販売されています。
せんねん灸/インターネット販売

”よもぎの温灸・温灸純艾條 ”は、こちらで販売されています。
萬屋本舗



お灸の動画をアップしてみました。



こちらの動画は、こぼのお灸の様子です。ちょうど基本ツボです”百会”にお灸をあてています。

ご覧のように 1箇所のツボに対しては、棒灸を置いて約30秒〜1分間ほどお灸をします。
複数のツボがあります部分には、各ツボの位置に、棒灸を置いて 約5〜6秒置いた後、となりのツボへ移り
再び約5〜6秒置いて、次のツボへ・・・という感じでお灸をしまして
トータル5〜6分ほど行います。
身体がほんのりと暖かくなったら これで完了です。

(動画は、音声が出ませんので ご了承ください。)



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