〜犬のお灸〜棒温灸で灸治療をしよう
犬や猫にも、棒温灸を使ったお灸ができます。
お灸をすることで、身体の血行が良くなり、筋肉の緊張の緩和などの効果があるそうです。
また、つぼを温熱で、緩やかに刺激しますので 家庭でも可能な治療法です。
余談ですが競走馬も ケガや体調不良のとき、お灸や鍼治療、温泉療法などの治療を受けているそうです。
棒温灸は慣れれば、自宅でも容易に出来ますので 一度チャレンジされてみてください。
それでは、まず お灸に必要な物をそろえてみましょう。
お灸セット・・・棒温灸とソケット、火消しキャップ(せんねん灸琵琶湖や棒温灸セットなど)
ガーゼ又は赤い布(ハンカチや薄地の布がベスト)
灰皿とライター又はアルコールランプ(棒温灸を着火するのに使います)
![](photo2.2/oq4.jpg)
![](photo2.2/oq2.jpg)
こちらのタイプの棒温灸は、灸温度が高いタイプのお灸です。
このタイプでも大丈夫ですが、初心者の方には、せんねん灸琵琶湖が使いやすいでしょう。
必要な物が揃いましたら いよいよお灸を始めます。
![](photo2/a-2.jpg)
ソケットに棒灸を差し込みソケットの底を外します。
次に ライターやアルコールランプで棒灸へ火を着けますします。
着火の時は棒灸をあぶるようにしてよくいぶしておきます。
![](photo2/a-4.jpg)
棒灸に火がついたら底をはめます。
![](photo2.2/a-5.jpg)
温度調節は、棒灸の位置で行います、底の金網に近いほど熱くなります。
適度な温度を確認しますが、その際は手のひらにソケットを置いて
ちょっと熱いかな?という程度の温度がいいでしょう。
温度が低い場合は、息を吹きかけて棒灸をいぶします。
![](photo2.2/a-6.jpg)
ガーゼをツボの位置の上に敷いて、お灸を始めます。
(万病に効くツボ、百会にあててます)
まず、ツボが1箇所の場合には、お灸をツボに置いて約30秒〜1分、お灸をします。
身体が、ほんのりと暖かくなっていましたら、完了です。
また、皮膚をピクッと動かす時がありますが その時点で終わってもかまいません。
次に、複数のツボが周辺にある場合ですが、この方法で行いますと
温熱の与えすぎになりますので 次の方法で行います。
・ガーゼをツボの位置の上に、広めに敷いておきます。
・各ツボの位置に、棒灸を置いて 約5〜6秒置いた後、となりのツボへ移り
再び約5〜6秒置いて、次のツボへ・・・という感じでお灸をしまして
トータル5〜6分ほど行います。
身体がほんのりと暖かくなったら これで完了です。
お灸は、1日1〜2回、朝晩や 夜の団らん時にしてあげるといいでしょう。
身体に当てる、あて布は火傷や毛が焦げるのを防ぐためと
赤い布は、遠赤外線効果があったり、鍼灸で云います身体を温める効果があるそうです。
注意!・・・食後すぐの お灸は、やめときましょう!
![]( photo3/b-103.png)
次に身体のツボの位置と主なツボについてですが こちらの図をご覧ください。
![](photo2.2/er1.jpg)
主なツボの名前と効能 |
大椎・だいつい | 急性の炎症の緩和。白血球を活発する効能があり。 |
命門・めいもん | 脚腰の弱っているときに有効。身体を温める効果があり |
百会・ひゃくえ | 万病に効きます。 神経の沈静効果、精神不安やてんかんの発作、乗り物酔いの緩和など。 |
腎愈・じんゆ | 腎臓障害に有効。ヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。 |
大腸愈・だいちょうゆ | 大腸の疾患に効きます。ヘルニアなどの脊椎疾患、腹痛に有効。 |
関元愈・かんげんゆ | ヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。腹痛に有効。 |
尾根・びこん | ヘルニアなどの脊椎疾患にも有効。腹痛に有効。ひきつけに有効。 |
![](photo2.2/er2.jpg)
環跳・かんちょう | 下半身麻痺や腰関節痛、背中の痛み、坐骨神経痛に有効 |
足三里・あしさんり | 下半身麻痺やヘルニアなどの脊椎疾患にも有効 |
居りょう・きょりょう | 下半身麻痺や腰関節痛、ヘルニアなどの脊椎疾患に有効 |
陽陵泉・ようりょうせん | 下半身麻痺や関節痛、腱、じん帯の強化に |
膝眼・しつがん | 膝ひざ、脚の痛みに有効 |
こんろん | 首、肩、背中、前脚、後ろ脚、痛みこりを治療します |
太衝・たいしょう | 背中下部、腰の痛みに効果あり※右後ろ脚の内側にあります |
次に前脚の疾患や疲れ、コリ、機能障害に有効なツボ |
けんりょう | 肩の痛みをとります |
けんぐう | 肩の痛みをとります |
じゅゆ | 肩関節の痛み、歩行困難、前脚の麻痺に有効 |
ごけい | 前脚の筋肉をゆるめ、精神を落ち着かせる |
曲池・きょくち | 前脚の機能を強くします |
応用編として”びわの葉お灸”も有効です。
びわの葉には、鎮痛効果のある成分がありますので
例えば・・・
・ガンなどの疾患で痛みがある場合。
・ヘルニアなどの痛みがある場合。
など 痛みがある場合に用います。
この場合、ツボの上に びわの葉を置いてお灸しても構いませんし
痛みある部分に、直接びわの葉を置いて お灸をすると鎮痛効果がよく出るそうです。
(びわの葉お灸の様子については、後日アップしたいと思います)
![](photo/lin-001.gif)
さらに詳しいツボの位置と効能の図解が こちらのサイトにて公開されています。
鍼灸ドットコム・ツボ探検隊
犬のツボ療法について詳しい説明やツボの位置を掲載しています
![]( photo3/b-103.png)
この棒温灸の入手先として こちらにて販売されいます。
”せんねん灸琵琶湖”は、こちらで販売されています。
せんねん灸/インターネット販売
”よもぎの温灸・温灸純艾條 ”は、こちらで販売されています。
萬屋本舗
![]( photo3/b-103.png)
お灸の動画をアップしてみました。
こちらの動画は、こぼのお灸の様子です。ちょうど基本ツボです”百会”にお灸をあてています。
ご覧のように 1箇所のツボに対しては、棒灸を置いて約30秒〜1分間ほどお灸をします。
複数のツボがあります部分には、各ツボの位置に、棒灸を置いて 約5〜6秒置いた後、となりのツボへ移り
再び約5〜6秒置いて、次のツボへ・・・という感じでお灸をしまして
トータル5〜6分ほど行います。
身体がほんのりと暖かくなったら これで完了です。
(動画は、音声が出ませんので ご了承ください。)
![]( photo3/b-103.png)
ホームへ移る
・本ページの全ての画像、内容、コンテンツは、KOBO工房に帰属します。
メディア等の無断転載等はご遠慮願います。
Copyright (C)2001-2006 KOBO FACTORY. Higashiosaka City-osaka-Japan. AllRights Reserved.
|