塩化ビニール製・プラスチック製車椅子や奇抜なデザインの車椅子はどうなの?。




・水道用塩化ビニールパイプを素材とした車椅子や奇抜なデザインの犬用車椅子が見受けられますが
 ここでは、その類の車椅子の可否についてお話ししてみます。

 水道用塩化ビニールパイプ(エスロンパイプ)は、手軽に入りますし、柔らかいので加工も簡単で
 本体も軽量に作れますので障害犬には、重量的負担が軽減出来るのが優れていると思います。

 しかし、素材が大変柔らかいので耐久性は全く無く、すぐに壊れてしまいます。
 特に車軸を取り付けている部分は、あっという間に壊れてしまいます。

 素材の柔らかい水道用塩化ビニールパイプでは、車軸を取り付ける時にナットを締め付けると
 取り付け孔が、変形してしまうのです。
 変形したままで車軸を取り付けると その部分にガタが発生します。
 そのまま放置するとタイヤの向きがゆがみ、タイヤが回らなくなるトラブルが意図もたやすく発生してしまうのです。

 一部では、そのパイプ内にステンレスパイプなど入れている物もあるそうですが
 変形することには、変わりありませんので大した耐久性はありません。

よく持って1年くらいで再製作のと云う例もありますし、使い方によっては、数か月程度でスクラップになることもあるようです。

 フレーム部に水道用塩化ビニールパイプを使いますと、柔らかいゆえに
 ”しなり”(負荷をかけるとグニャグニャとたわむ現象)が発生します。
 小型犬なら大した影響はありませんが、体重が重い犬ほど、その影響が大きく現れます。
 しなりがあると、使用中の衝撃や気温(低温時)変化の影響で割れてしまう原因になります。

さらに、塩化ビニール素材は、静電気を大量に発生、蓄電させてしまいます。
 使用します車輪が石油ゴムですので静電気の放電ルートは、おのずと当該犬の身体へ放電して大地へ流れます。
 つまり、車いすから乗り降りするたびに、例の”バチバチ”が発生しているかもしれません。


 また、水道用塩化ビニールパイプ製で一度作ると製作後の手直し、修理、改造などが極めてやりにくい欠点があります。

 つまり、一度、作って合わない時は、最初からやり直し・・・ということになるのです。
 以上のこの点が見ても 決して安全強度面、経済面、そして当該犬の健康面において決して良い物とはいえないと思います。

 次に、奇抜なデザインの車椅子についての可否について。
 奇抜なデザインは確かに、よく見かける物とはちょっと違ううえに 妙にかっこいいものなのですが
 奇抜なデザインの車椅子では、構造上どうしても、フレームに強いストレスがかかってしまいます。
 この類の物ほど より丈夫な素材を用いて、荷重負荷や衝撃負荷を考慮したうえで
 高精密な加工、組み立て、溶接、特殊部品や素材の活用が必要ほど高度に作らないといけないのです。
 ただ、残念ながら この手の奇抜なデザインの車椅子が壊れてしまって・・・ということで
 当店への 新規ご依頼がよくあるのも事実です。

 壊れる度に買い替えることが果たして得策か否か?・・・これについては皆様にご判断ください。

 これらの当該品が何処で作られているか?等については、一切お話しできませんのでご了承ください。




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