Frog Lures


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*ここ5年ほどは意地になって障害物にプラグをブチ込む釣りをしており、
カエルの出番はありません。
ここでは、以前に作った頁をそのまま残しております。
参考としてご笑覧ください。


frog Frog Lures
 カエルは本当に実用性が高い。ヒシモやウィードの際といった「いかにも」というスポットのみならず、リザーバの流木の周辺や生い茂った樹木の下など、三本針に一抹の不安を感じるときにはカエルの出番。スナッグプルーフなどの中空ボディータイプは個人的にライギョ用のイメージが強く、バスにはむしろ新旧のハリソンフロッグを好んで使っている。使ったことのある人なら分かると思うが、こいつのワイヤーガードには少々難がある。また、最近の軟質プラスティックのガードも趣がない。そこで、ガードを自作することになるのだが・・・。六つ下のものがそれ。最近では、さらに、古きビルプラマーフロッグ風の脚も作ってみた。二つ下のカエルがその一例だが、なかなか良くできていると自負している。
The very first series of Harrison's Bassfrog, designed by Bill Plummer, w/ tubular legs
 とうとう入手。チューブラーレッグモデル。とても凝った造りで、腹のゴムと袋状の脚とが一体化しており、しかも針が出る箇所は別のゴムで強化してある。恐るべき職人技。採算が合わずにすぐに下のモデルに変更されたのか、ほとんど見掛けない貴重なもの(のはず)。
Harrison's Bassfrog, 2nd series
 一般にハリソンフロッグの初期型と呼ばれているのがこれ。脚は後付けの軟質ゴム製で、とても柔軟性があって、アクションも良い。ただ、この材質のゆえ完品で残っているものが少ない。「ブラックバス釣りの楽しみ方」の中でも指摘されているが、ラインアイが少し奥まったところに位置しているため、藻の掛かりが断然少ない。まさに銘作中の銘作。
Bassfrog tuned by Kazz
 どうしてもバスフロッグを再生させたかったので、苦労して脚を作った。材料は、ジグ用のファインラバー。これを適当な幅に裂き、折り目を瞬間接着剤でとめて膝とくるぶしを作る。足先を切り込んで指を作り、胴体に接着する。脚がとてもフレキシブルで、微妙なアクションもお手のもの。実用性は抜群。
Harrison's Bassfrog, 3rd series
 ハリソンフロッグは数々の改変を受けているが、最も大きな変化が、胴体と脚の一体成形がなされたこと。この意味では、このモデルが現行品の先祖といっても良いかも知れない。下の「4thモデル」のパッケージの裏側には、こいつの写真が載っていたのでご記憶の方も多いはず。個人的には、これが一番のお気に入り。
Harrison's Superfrog, 4th series
 一番よく知られているのがのこのタイプではなかろうか。子供の頃はこいつとガルシアフロッグがウィード周辺での定番で、本当によく使っていた。他に「かへるくん(現行品は「かえるくん」)」も当時は随分と活躍してくれたことを思い出す。
Harrison's Superfrog, 5-6th ver., tuned by Kazz
 4thモデルの期間は比較長かったと記憶しているが、1980年代の後半頃に脚の型が変わってしまった。実物のカエルに近いと言えばそれまでだが、貧相な感じがするのは否めない。その後、劇的な変化として、ウィードガードがワイヤーから透明なプラスティック製になってしまい、装着するときにワームをリグる時のあの屈辱的な感触を味わうことになってしまった。これを避けるため、私はフライのウィードガードを応用し、左のようなものを自作している。材料は、18〜25号程度のナイロンラインと瞬間接着剤のみ。輪を作って適当に胴体に差し込み、瞬間接着剤で止めるだけ。効果的なので是非お試しを。
Current Harrison Hoge's Frog
 現行品は、足の先が足袋のようになっている。プラスティックのバリも多く、粗悪な感じがする。でも、どうしてもカエルで釣りたいときがあるので、タックルボックスには欠かせない。これもウィードガードを換えてある。
Bill Plummer's Superfrog
 どういう事情からそうなったのかは今となっては愚察するしかないが、ハリソン社製ではないビルプラマーさんのカエルがあり、その名も「スーパーフロッグ」という。作品の発想は、当然ながらハリソン社のものと全く同じであり、ワイヤーガードのつくりも同じ。パッケージの裏書きによれば、「Bill Plummer Inc.」となっているので、ビルプラマーさんが自分で会社を起こしてこのルアーを世に出したのかとも想像する。ハリソン社の現行品がスーパーフロッグではなく、単なるフロッグとなっているのも興味深い。喩えてみれば、シュークリームのヒロタと洋菓子のヒロタみたいなものか(関西ローカルな比喩で申し訳ない。)。