Spector NS-6 (#G0137) 1988年製

そもそもSpectorはベース専業メーカーとして70年代に立ち上げられた。当初はSB-1というモデルを作成していたが、ネッド・スタインバーガーによりデザインされたNSシリーズを発表。このモデルが人気を博したことで80年代に入りSpectorは一流ブランドの仲間入りを果たした。80年代の後半になると事業拡大を目的にKRAMER社の傘下となる。この時期に発表されたのがこのNS-6というギターであり、1987年〜1989年の3年間で僅か150本という生産数である。NSシリーズ同様のボディーデザインおよびスルーネックを採用しながら、当時流行のフロイドローズを搭載したりと実用性充分な仕様である。ボディーサイズはギター用に多少のデフォルメがなされているものと考えていたが、ベースと全くの同寸。ま、NS-2のデザイン自体がベースとしてはコンパクトなデザインなので、そのままギターのネックを取り付けてもまったく違和感がないわけである。重量は約3.7kgと標準的。

本機はピックアップにEMGをSSHで搭載したアクティブ仕様で、シャキッとしたサウンドは好みのモノである。さらにEMG SPCが組み込まれているためにかなり激しいサウンドも出力可能である。

金メッキされた金属パーツはほとんどサビも無く、ネックや弦高もまったく調整不要な完璧な状態でアメリカより到着。ほとんど弾き込まれていないためにフレットや塗装面も非常に綺麗であり、コレクターズアイテムとしても充分なクオリティーだと思う。