Ovation Elite Standard 6868 [1995]
な〜んとなく最近作る曲がカントリーというかアコーステッィクっぽいものが多いので、エレキギターにピエゾ付きのブリッジを付けるかどうか迷っていました。そんな中で、レコーダーを録音状態にすればすぐに曲を書き留めておける(録音できる)アコギが欲しくなってきたのでいろいろ検討してみましたが、周りの騒音を無視出来るライン録音も可能なエレアコがいいんじゃないかという結論に達しました。
不幸にも(!?)エレアコといえば"Ovation"という世代に育ってしまったのですが、良かろうが悪かろうがメーカーだけでも決定しなければいつまで経っても選べません。いちおう憧れのエレアコってことで、、。
当初、オークションで韓国製Celebrityを入手しました。ところが弦高が非常に高く、調整しようにも設計段階に於けるネック仕込み角自体が間違っているようで、どう調整しても弦高を低くすることは不可能でした。音自体は悪くはなかったのですが、プレイヤビリティーが悪すぎて放出(笑)。

ということで自分の目でしっかりと確かめて入手すべきだと楽器店を探し廻り、状態・価格を天秤に掛けながら本機を入手することにしました。ハッキリ言ってデザインと色だけで選んだスーパーシャローの樹脂ボディは、生音だと低音も出ないし音量も出ないしでアンプラグドライブには向かなさそうですが、用途(作曲及びライン録音用)を考えるとギターが本職ではない僕には聞き慣れた音だということもあり充分でした。U.S.A.では安い方のランクみたいですが、造りの悪かった韓国製と比較すると雲泥の差。弦高も低く設定出来るし、アコギ特有のテンションも硬すぎず軟らかすぎずで抜群のプレイヤビリティーです。また、韓国製のサドルの下に置いてあるだけのピエゾピックアップとは異なり、一体成形された樹脂のサドルに内蔵される形でピックアップが仕込まれています。

アコギってつま弾く度に新しいメロディーが浮かんでくる魔法の楽器だと感じています(笑)。


改造

2005.09.03
ピエゾ独特のハムノイズ対策を施してみました。完全に応急的な方法なのでお勧めは出来ませんが、ボディーに穴を空けなくてよいことと併せて効果は抜群です!方法としてはエンド部に貼った銅箔からニッケルメッキの単線を這わせて、サドル下のピエゾの配線孔からジャックのコールドに配線を接続するだけの作業です。サドル自体は樹脂の脚が穴に挟まっているだけなので、裏側から軽く押せば簡単に外すことが出来ます。
例えばリペアショップなどで処置を施すのであれば、エンド部分の凹みに綺麗に合わせた銅箔から斜めに0.5mm程度の穴を開ければ目立たなくて綺麗な仕上がりになると思います。この辺りはデザインだけで選んだギターの割には"作曲の道具としてのギター"なので拘りません(苦笑)。


弦アース(改良型)
ブリッジの表から弦アースを取るのが不細工なので、少し違った方法にしてみました。
自作の治具(ハリガネハンガー)を使って銅箔をテールピースの形に馴らしながら形を整えて行きます。
形が整ったところで裏の剥離紙を剥がして接着します。
弦を通す穴を開けます。
ミニルーターで1mmの穴を開け、トップ裏側まで貫通させます。
開いた穴です。
鈴メッキ線を裏側まで通し、
銅箔にハンダ付けしました。
裏側から顔を覗かせたメッキ線です。
これとジャックのアースを結線して終了です。
そんなこんなで正面からはあまり目立たない弦アースの完成です。