prologue

ヴァン=ヴェルモントは、ザビオラ帝国領エルニア地方にある城塞都市ヴァンスに住む青年である。
エルニア五戦術(剣技、槍技、弓技、銃技、体術)始祖である、ヴァン=スクライト=エルニアと同じ名の青年は、
その名に恥じぬ剣の腕の持ち主であり、世界最高の戦闘集団「マーセナリー・ギルド」の一員でもあった。


ある日、彼はギルドから一つの依頼を受ける。
ヴァンの先輩であり、剣の師匠であるザックス=シルヴァンと共に受けた依頼の内容は至極簡単なものだった。

はずだった。


数日後、満身創痍の状態でヴァンスにたどり着いた二人は、辛くも一命を取り留めたのだった。




一方、首都ザビオラでは、一人の青年が敵国アストリア王国との戦争に憂い、女神に祈りを捧げていた



激化する人間同士の戦争
次第に凶暴、強力になっていく動物
世界は、混沌と絶望へ包まれつつあった・・・





「女神よ、これがあなたの望んだ世界の姿なのですか?」