33番 船越山南光坊(ふなこしさんなんこうぼう) 瑠璃寺(るりじ)

【参拝日】2006625
【場 所】〒679-5227 兵庫県佐用郡南光町船越
【交 通】JR「姫路」で駅下車し、神姫バスで、「船越」行きに乗り、「船越」バス停で下車、北へ約1Km歩くと現地。
【 車 】中国自動車道「山崎インター」を降り、右折して直ぐの「中広瀬」交差点を左折し、中国自動車道と平行して約15Km走り、
     八重谷峠を越え、T字路の「下三河」交差点を右折して、約5Km程千種川沿いに道なりに進むと「船越」バス停前に無料駐車
     場がある。ここに駐車して、約1Km程歩くか、「船越」バス停横の狭い参道を車で本坊前まで行けるが、駐車場は有料で、
     大型1,000円、マイクロバス700円、普通車400円、単車100円が必要である。
【拝観料金】無料
【電 話】0790-77-0450
【宿 泊】なし
【主な行事】18日:初薬師会、2月第1に日曜日:鬼追式・大護摩供、春分の日:春彼岸会、土用丑の日:きゅうり封じ
      秋分の日:秋彼岸会、毎月28日:不動尊祭
【宗 派】高野山真言宗
【本 尊】千手観世音菩薩
【開 基】行基菩薩
【創 建】神亀5年(728年)
【御詠歌】めぐり来(き)て 札(ふだ)を納(おさ)めの 今は身も 心もきよき 瑠璃(るり)のみ寺に
     ひとすじに たのむ心を 瑠璃寺(るりでら)の 露(つゆ)のひかりに むすびとめつつ
【解 説】 このお寺は、1260余年前に行基が室津に来られた時に、北方に光る物の正体を見極めるために、乾が岳の麓の横坂に来たとき、一人の老人が現れ、「我が浄瑠璃世界の教主医王なり」といって、紫黄金の仏相となり、瑠璃の光を発し、不思議な力をあらわしたといわれている。この時の姿を刻んだものが、「観音堂」に祀ってある「千手千眼観音」であると云われている。行基は、都へ帰って、聖武天皇に申し上げ、聖武天皇の勅願により、建てられたものである。また、この寺は、修験道の行場としても有名である。
 新西国33ヶ所巡りの最後の札所となり、なんとなく浮き浮きしている自分が恥ずかしい。「船越」バス停で、バスを降りると直ぐに「山門」(写真1)がある。山門を通り、桜並木から大杉の参道を約1Km歩くと、寺谷川に架かる赤い橋に到着する。この橋を渡り、石段を登ると、真新しい「本坊」(写真2)がある。境内を見渡したが、納経所がどこにあるのかはっきり分からず、うろうろしていると、インタホーンが本坊横にあるのに気が付き、押してたら、ガラス戸が開いて、子供を連れた奥様らしき人が出てこられ、無事納経を済ませた。境内を奥に進むと、奥の左側に「護摩堂」(写真3)、右側に「聖天堂」(写真4)がある。ここを出て寺谷川を渡り、川沿いに少し歩くと、「常福院」(写真5)が右手に見えてくる。「常福院」の角に、直進「モンキーパーク、奥の院」、右「瑠璃寺本堂、イボ取の水」の立て札がある。直進せず、右折し、「常福院」を左に見て、急な石段の参道を登って行くと、途中に「観音杉」がある。この「観音杉」は、天然記念物で、南光る町指定文化財(昭和60422日指定)になっており、樹高49.73m、推定樹齢300年である。石段を登り切ると、山の中腹に「本堂」(写真6)「応安の鐘」、「聖徳地蔵尊」がある。ここから、下を見渡すと、木々の間から瑠璃寺の堂搭伽藍がみわたせ壮観である。

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(1)山門

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(2)本坊

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(3)護摩堂

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(4)聖天堂

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(5)常福院

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(6)本堂(横)