13番 神秀山(しんしゅうざん) 満願寺(まんがんじ)

【参拝日】2005718
【場所】〒665-0891 兵庫県川西市満願寺籬東四
【交通】阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅を下車し、駅前の阪急バス停で「愛宕原ゴルフ場」行きに乗り、「満願寺」バス停で下車。
    バス停から北へ約100m程で山門。
【車】国道176号線を池田方面に走り、阪急宝塚線「池田駅」を左手に見て、2つ目の「西本町」交差点を左折し、国道176号線に入る。
   4つ目の信号のある「寺畑1」交差点を右折し、「愛宕原ゴルフクラブ」の案内板にしたがって、坂道を進むと、ゴルフ場手前右が目的地。
【拝観料金】100円(無人の箱が置いてある。)
【拝観時間】
【電話】0727-59-2452
【宿泊】なし
【主な行事】 11日〜3日:修正会、正月初寅の日:毘沙門天初寅祭、1月中:初詣り、節分の日:節分会、3月彼岸中:本尊秘仏開扉、55日:金時まつり、813日〜15日:お盆精霊会、9月秋分の日:施餓鬼会
【宗 派】高野山真言宗
【本 尊】千手観音菩薩
【開 基】勝道上人
【創 建】神亀2年(725年)
【御詠歌】 むら雲は あとなく晴れて 寺の名の 願ひも満つる もちの夜の月
【解 説】 入り口の山門(写真1)は、特徴のある形をしており、左右の仁王像「木造金剛力士像」は、旧多田院にあったものを移し、明治14年(1881年)にこの山門を再建して安置したといわれている。これは、兵庫県の有形文化財に指定されている。山門を入り、長い石畳を歩いていくと、入山料を入れる箱があり、ここで100円を入れ、突き当たりの石段を登ると広場に出る。この広場の右側に「観音堂」(写真3)がある。ここに安置されている「千手観世音菩薩像」は、寺の本尊であり、秘仏で春の彼岸に年1回だけ開扉される。さらに石段をあがって行くと、境内に出て、正面に「金堂」(写真2)がある。ここには、「十一面観音菩薩像」、「聖観音菩薩像」などの木像が安置されている。これらの仏像は、平安時代の作で兵庫県の有形文化財に指定されている。「金堂」の左側に「九重塔」がある。これは、鎌倉初期の正応6年(1293年)足利家氏の女法尼妙阿(みょうあ)が両親の供養のために建てたものといわれており、重要文化財に指定されている。この「九重塔」の左側に、「源家の七塔」がある。また、境内に五輪の石塔が三基あり、これが「三廟」である。これは、源満仲の子美女丸と美女丸の身代わりになった幸寿丸、その父藤原仲光の供養塔であり、室町時代の建立物として川西市文化財に指定されている。 「金堂」の右側に「毘沙門堂」がある。ここには、源満仲によって作られたといわれている「毘沙門天立像」が安置されており、これも川西市の文化財に指定されている。「毘沙門堂」の右側に、7基の鳥居がありその前に「坂田金時の墓」と書かれた立て札がある。何故、お寺に鳥居があるのかと考えていると、お寺の住職さんが出てこられて、本当の「坂田金時の墓」は鳥居の右側を奥に行ったところにありますよと親切に教えてくださった。教えられた通り奥へ進んで行くと、「四国88ヶ所巡礼場」の入り口があり、そこを少し奥に行ったところに「坂田金時の墓」(写真4)がある。坂田金時は、源頼光の四天王の一人で、鎌倉時代の逸話で足柄山の金太郎で親しまれている。

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(1)山門

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(2)金堂

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(3)観音堂

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(4)坂田金時の墓