12番 仏日(ぶつにち)山東光院 萩の寺

【参拝日】2005718
【場所】〒560-0882 大阪府豊中市南桜塚1-12-7
【交通】阪急宝塚線「曽根」駅下車、東出口を出て、阪急電車の高架沿いに北へ約100ほど行くと、右手に「萩の寺」の標識がある。
    そこを右折して、約100mほど歩くと、また「萩の寺」の標識があり、これを左折し、「延命橋」を渡るとすぐ右側に寺の山門に出る。
【車】ここは駐車場がないので、車で行くことはあまりお勧めできない。どうしても車で行く場合は、阪急宝塚線「曽根」駅前の
   有料駐車場に入れ、上記道順を約5分歩く必要がある。
【拝観料金】山門入り口に無人の箱があり、ここに200円を入れる。9月の萩の開花時は400円。
【電話】06-6852-3002
【宿泊】なし
【主な行事】 毎月24日:萩の寺縁日(あごなし一願地蔵尊水子精霊供養)、毎月第二、第四日曜日:日曜座禅会(午前9時〜正午)、元旦〜15日:毘沙門天初詣(出世海運阪急沿線西国七福神)、23日:節分星まつり(学業合格、出世開運)、429日〜55日:33観音まつり(お砂ふみ)、      824日:あごなし地蔵尊延命祭、915日〜25日:萩祭り道了祭(大護摩法要)、923日:道了大権現採灯大護摩祈祷大法会、924日:秋彼岸大せがき、12月:大般若祈祷大法会
【宗 派】曹洞宗
【本 尊】薬師如来、こより十一面観世音菩薩
【開 基】行基菩薩
【創 建】天平7年(735年)
【御詠歌】 詣(まい)り来て 袖(そで)ぬらしけり 萩の寺 花野にあまる 露の恵みに
【解 説】 「山門」(写真1)の入り口に箱があり、200円を入れ、横に置いてある冊子「禅の友」をもらって、中に入って行くと左に「観音堂」、「あごなし地蔵堂」があり、右手に約3000株の萩が植えられた「萩露園」がある。時期的にまだ早く、915日〜25日の「萩祭り道了祭」に来ると萩の花の見頃とのことであった。正面の左側から「道了堂」、「納経所」、「大書院」、「本堂」(写真3)が建ち並んでいる。
 本堂の前奥に「釈迦如来白仏像」(写真2)があるが、この場所には少し違和感がある。「観音堂」内部の正面には「厄除薬師如来」がまつられており、西国33ヶ所および新西国33ヶ所の観音像がまつられている。ここで、全霊場の「お砂踏み」が出来る。「観音堂」の奥にある「あごなし地蔵堂」には、秘仏(開扉は50年に1度)「あごなし地蔵尊」がまつられている。「あごなし」は、その昔「阿古」という名前の農夫の歯を「直し」たというところから来ているといわれており、我が国最古の地蔵尊で、子宝が授かり、延命に霊験あらたかである。「本堂」(写真3)には、「こより十一面観音」がまつられている。この観音のいわれは、南朝の女官たちが悲劇の帝「後醍醐天皇」の霊を鎮めるために法華経八経を写経した紙をこよりに編んで着せたというところから来ているといわれている。
 また、「本堂」には他に行基菩薩作の「薬師如来像」、平安末期の「降魔座釈迦如来像」(重要文化財)が安置されている。「本堂」前には、「座禅石(阿字観金剛座)」が置かれている。これは、「知恵の座禅石」とも呼ばれ、古代インドのサンスクリットで諸仏真言が刻銘され、無量の福知を瞬時に成就させる霊験あらたかな霊石であるといわれている。また境内のあちこちに句碑があり、有名なのは「本堂」の左側にある正岡子規の「ほろほろと石にこぼれぬ萩の露」である。
   

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(1)山門

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(2)釈迦如来白仏像

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(3)本堂