57番  府頭山(ふとうざん)  栄福寺(えいふくじ)  無量寿院(むりょうじゅいん)

【場所】〒794-0114 愛媛県越智郡玉川町八幡甲200
【交通】JR予讃線今治駅からバスで約15分の「大須木」バス停下車、徒歩約10
【車】56番札所(泰山寺)を北西方向に約1Km進み、「大須木」バス停のある交差点を直進し、約170mT字路を左折して、約30m先の交差点を左折して、約400m先の交差点を右折して、約450m57番札所(栄福寺)駐車場
【タクシー】瀬戸内タクシー:0898-55-2055
【電話】0898-55-2432
【宿泊】宿坊なし、日観連・カドヤ別荘:0898-55-2310、平和荘:0898-55-2300、美賀登旅館:0898-55-2360-、奈良原荘:0898-55-2057、二本杉旅館:0898-55-2410、鈍川温泉ホテル:0898-55-2280、皆楽荘:0898-55-2350
【宗 派】真言宗高野派
【本 尊】阿弥陀如来
【開 基】弘法大師
【御詠歌】この世には、弓矢を守る、八幡なり、らいせは、人をすくう、みだぶつ
【拝観日】2012227日(月)
【解 説】
 駐車場が狭く、山門はなく、駐車場横に鐘楼があり、境内もコンパクトで、正面に真新しい庫裡(ここに納経所)がある。庫裡の正面が本堂(写真1)、右側に金比羅大権現、薬師堂、大師堂(写真2)がある。
 このお寺は、弘仁年間(810年〜824年)、嵯峨天皇の勅願で弘法大師が創建された。弘法大師がこの地に立ち寄られたときに、海難事故が多発していることを聞かれ、その災難を取り払おうと府頭山の山頂で、海神供養の大護摩を修され、その満願の日に海上に阿弥陀如来の出現を見られた。これを祈願成就と悟られ、その記念として堂宇を創建されたのが、このお寺の始まりである。
 貞観(じょうがん)元年(859年)、行教(ぎょうきょう)上人が、九州の宇佐八幡を山城の男山に勧請(かんじょう)しようと向かっている途中に、暴風雨に遭って、この地に漂着し、この地の山の姿が山城の男山とよく似ていることから、境内に社殿を作り、八幡宮を勧請して、神仏合体の勝岡八幡宮を創建した。明治初年の廃仏棄釈令で、山頂にあった社殿から分離して、現在の地に移った。
 このお寺は、海陸安全、破邪討逆、福寿増長の祈願所として知られており、寛政12年(1806年)九州から来た人の納経帳が保存されている。

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(1)本堂

(2)大師堂