45番  海岸山(かいがんざん)  岩屋寺(いわやじ)  

【場所】〒791-1511 愛媛県上浮穴郡美川村七鳥1468
【交通】(1)JR予讃線松山駅駅下車、高知行きバスで約1時間、「久万」バス停下車、「面河行き」バスに乗り換えて約25分の「岩屋寺前」下車、
       徒歩約20分。
    (2)44番札所(大宝寺)から西へ約400mT字路を右折し、約400mで「大宝寺口」伊予鉄バス停、「上直瀬・面・水押行き」に乗り、
       約25分で「岩屋寺前」バス停下車、徒歩約20分。
 
【車】 (1)松山自動車道松山インターを降り、右折し、国道33号を久万方面へ約31km走り、久万町久万警察署を過ぎて左折し、
       県道12号線に入り約12km走ると岩屋寺の有料(200円)駐車場。徒歩約20分。
    (2)44番札所(大宝寺)駐車上から、北へ約400m走り、T字路を右折し、県道12号線を約12Km走ると岩屋寺の有料(200円)駐車場。
       徒歩約20分。
【タクシー】美川タクシー0892-57-0118
【電話】0892-57-0417
【宿泊】宿坊80人、国民宿舎「古岩屋荘」0892-41-0431、民宿「狩場苑」0892-41-0550、伊藤旅館0892-56-0308 
    さくらや旅館0892-56-0120、御三戸旅館0892-56-0407 
【宗 派】真言宗豊山派
【本 尊】不動明王
【開 基】弘法大師
【御詠歌】 大聖(たいせい)の、 祈る力のげにいわや、 石の中にも、 極楽(ごくらく)ぞある
【拝観日】200927日(土)
【解 説】 駐車場から、登りの参道(石段)を登って行くと、中間地点に仁王門(写真1)があり、ここの長椅子で一休み、さらに進むと、参道の脇に石仏がずらりと並んでいる所を通り過ぎ、汗だくになりながら、ふと上を見ると岩にへばりついた建物(方丈、写真2)、約20分で本堂(写真3)が見えた。登って行くにつれ、岩山がどんどん迫って来るのが凄い迫力で感じられる。本堂の右側に千人堂、水供養、方丈(納経所)があり、また本堂の左側には大師堂がある。
 この岩屋寺は、かつては44番札所(大宝寺)の奥の院であり、行場(ぎょうば)であった。寺の周りは、岩峰の奇勝・岩屋(国の名勝)がそびえる地形で、参拝する者を威圧さえする。弘仁6年(815年)にここに入山された弘法大師が、明王鈴の音を頼りに岩山に上ったところ、法華仙人という女性と出会われる。法華仙人は空海に帰依して、この山を献上した。弘法大師は、木造と石造の不動明王を刻まれ、木像は本尊不動明王として本堂に安置して開創された。石像は奥の院の岩窟に秘仏とし、山そのものを本尊不動明王とされた。そして寺号を海岸山岩屋寺と名づけられた。
 大師堂は、大正9年(1920年)の建立であり、設計は河口庄一、大工は窪田文治郎らであると云われ、伝統的仏堂建築に新様式を取り入れ、近代仏堂の代表作として、2007年に国の重要文化財に指定された。大師堂奥の山道を300mほど行けば、空海修行の場「逼割禅定(せりわりぜんじょう)」がある。また穴禅定と呼ばれる洞窟には、弘法大師が掘られたといわれる霊水があり、今もこんこんと水が湧いている。また、本堂横の切り立った崖には、梯子がかかっており、上がれるようになっているが、我々にはここを上って行く勇気がなかった。

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(1)仁王門

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(2)方丈(納経所)

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(3)本堂