34番  本尾山(もとおざん)  種間寺(たねまじ)  朱雀院(しゅじゃくいん) 

【場所】〒781-0321 高知県吾川郡春野町秋山72
【交通】JR土讃線「高知駅」から、約13Km (タクシーで約30分)。
【車】(1)高知自動車道伊野インターから国道56号に出て中村方面へ約7kmの弘岡中交差点を左折して、県道14号を1.2km、新川橋を渡って
      左折し、約2.7kmで駐車場。
   (2)33番札所前の道路を西へ道なりに約8Km走った所の「春野役場前」バス停のあるT字路を左折して、約650mT字路を左折して、
      約100mで駐車場。
【タクシー】片岡ハイヤー(088-894-2388
【電話】088-894-2234
【宿泊】宿坊約60人(要予約)、喜久屋旅館(088-852-0155)、旅館・三陽館(088-856-0001)、国民宿舎・土佐(088-856-2451
【宗 派】真言宗豊山派
【本 尊】薬師如来(座像48寸)
【開 基】弘法大師
【御詠歌】 世の中に、蒔ける五穀の種間寺、 深き如来の、大悲なりけり
【拝観日】2009104日(日)
【解 説】駐車場から直ぐの石柱門(写真1)を入ると、鐘楼があり、光明殿前から右に入ると、左に水子地蔵尊、右に納経所、その先に大師堂、左手に子安観音、一番奥に本堂(写真2)がある。
 このお寺の始まりは、敏達天皇の時代577年に、摂津四天王寺の建立に招かれた百済の仏師達が帰国途中、暴風雨に襲われ、土佐沖で難破、漂着したこの地に帰国の無事を祈って、薬師如来を刻み、海上安全を祈願し本尾山に安置したことからと云われている。その後、弘法大師が、この薬師如来(檜の寄木造りの坐像で重要文化財)を本尊として、堂宇を建て、唐から持ち帰った五穀の種を蒔いたことから、種間寺と呼ばれるようになった。
 明治4年(1871年)の廃仏毀釈により廃寺になり、明治13年(1880年)に再興された。また、種間寺は、「安産の薬師」として知られており、変わったお参りの仕方でも知られている。すなわち、妊婦が柄杓をもって本尊の薬師如来にささげて祈願し、寺ではその柄杓の底を抜いて3日間安産の祈願をし、後はお札とともに底のない柄杓を妊婦が持ち帰って床の間に祀ると、安産すると云われている。出産後は、柄杓をお寺に納めるので、「観音像」の周囲には、底の抜けた柄杓(通りが良くなるようにということで)が奉納されている。
 
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(1)参道・石柱門

(2)本堂