【第32番 繖山(きぬがさやま) 近江国 観音正寺】

【場所】〒521-1331 滋賀県蒲生郡安土町石寺2
【交通】JR東海道本線(琵琶湖線)能登川駅から、近江バス八日市行きで約13分、観音寺口下車、徒歩約1時間。    または、安土駅からタクシーで、石寺まで焼く10分、参道を約40分。または、能登川駅からタクシーで、約20分、駐車場から徒歩約8分。
【車】国道8号線の五個荘南(石塚)交差点から北西へ、川並経由で、有料登山道路まで約2Km。名神高速道路竜王ICから、国道477号線を北西へ約12Kmで西横関交差点を右折し、国道8号線に出て、五個荘南(石塚)交差点で左折し、川並経由で、有料登山道路まで約2Km
【拝観料金】無料
【拝観時間】8:0017:00
【電話】0748-46-2549
【宿泊】近江八幡、八日市に旅館多数、問い合わせは、近江八幡市観光案内所TEL:0748-33-6051
【主な行事】 48日:花まつり、818日:お火たき祭り、第1月曜日(1月、2月を除く):朝がゆ会(6:00から)、中秋の名月の日:お月見
【宗 派】単立寺院(以前は、天台宗だった)
【本 尊】千手千眼観世音菩薩
【開 基】聖徳太子
【創 建】推古天皇13(605)
【御詠歌】 あなとうと導きたまえ観音寺 遠き国より運ぶ歩みを
【解 説】 観音口バス停留所から結神社があり、社殿の左手に観音正寺への裏参道への登り口がある。当日、雪で登れる状態ではなかったので、なかばあきらめかけていたところ、車道を登っていけば大丈夫との地元のおばさんのアドバイスで、県道209号線を有料登山道路まで約30分歩いた。ここから雪の残る自動車道路を約1時間歩くと雪で、車も通行止めになっており、車で来た人は、途中の駐車場で車を止め歩いて登っているが、みんな軽装で、雪道で滑ってころんでいるのを横目に見て、我々夫婦は、たんたんと登って行った。雪道をゆっくり1時間程かけて、繖山(きぬがさやま)山頂に登り詰めて、驚いたことにお寺が無い。半信半疑で事情を聞くと、平成5年に火災で本堂と重要文化財の本尊千手千眼観世音菩薩ともに焼失してしまったとのこと。
 本堂は、この後発掘調査され、平成15年に再建される予定との説明の立て看板があった。新本尊は、平成8年にインドの白檀(ビャクダン)にノミ入れして、作成中で、高さ6mの千手千眼観世音菩薩(焼失した本尊は、この1/4)で、再建される本堂に安置される予定。仮説の納経所で納経を済まして、しばらく回りを散策。焼失を免れた、庫裏、不動院、供養堂、太子堂(護摩堂)などが寂しげに建っている。表に、大仏、聖徳太子像、万葉歌碑などが雪化粧して立っている。
 この寺の始まりは、聖徳太子が、元は漁師をしていて殺生を重ねてきた人魚の願いを聞いて、観音像を刻み堂を建てて成仏させたのが、はじまりと言われており、「人魚のミイラ」があったが、これも焼失してしまった。兎に角、雪で寒い。帰りは、表参道を降りることにした。表参道は、石段が整備され、歩きやすいのでこちらから登ってくれば、よかったと話ながら約1時間の散策を楽しんだ。下山して、バス亭を探したが、どこにも見当たらず、タクシー電話を見つけ、タクシーで約10分でJR安土駅に到着、帰宅の途についた。

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