【第31番 女夷綺耶山(いきやさん) 近江国 長命寺(ちょうめいじ)】
【場所】〒523-0808 滋賀県近江八幡市長命寺町157
【交通】JR東海道本線(琵琶湖線)近江八幡駅から近江バス長命寺行き、宮ヶ浜(休暇村)行きで、約20分、長命寺下車、徒歩約20分。
【車】名神高速道路八日市ICから国道421号線を西へ約10Km走り、国道8号線との合流点(友定交差点)を直進し、約10Kmで長命寺前に出る。
【拝観料金】無料
【拝観時間】8:00〜17:00
【電話】0748-33-0031
【宿泊】宿院妙覚院TEL:0748-32-3463、延暦寺末寺の宿坊真静院TEL:0748-32-4053
休暇村近江八幡TEL:0748-32-3138
【主な行事】 2月1日:開山会、8月1日〜2日:千日会
【宗 派】(単立)
【本 尊】千手十一面聖観世音菩薩三尊一体
【開 基】聖徳太子
【創 建】推古天皇27年(619年)
【御詠歌】 八千年(やちとせ)や柳に長き命寺(いのちでら) 運ぶ歩みのかざしなるらん
【解 説】 長命寺港から808段の長い長寿を願う石段を登ると本堂に着く。石段(写真1)の左に車道があり、本堂下に駐車場があるが、ここからでも、100段の石段を登らなければならない。本堂(写真2)は、単層入母屋造りの室町時代の建物である。この奥に三重塔(写真3)、護摩堂、鐘楼などがあり、これらは重要文化財に指定されている。ここの鐘楼の鐘は、琵琶湖の龍神が観音に捧げたという伝説がある。
長命寺と名づけられた謂れは、昔、武内宿禰(すくね)がこの山に来て、柳の木に「寿命長遠諸願成就」の8文字を刻み、長命を祈った。その甲斐あて、300年も長生きし、五朝に仕え、大きな功績を残したといわれている。その後500年ほどたって、聖徳太子がこの柳の木の前に立つと、白髪老人からの霊感があり、その木で十一面、千手、聖の三体の観音を刻んだといわれており、三尊一体の聖像とされ、本尊として祀られている。長命寺と名づけられたのは、推古天皇27年(619年)で、これがこのお寺のはじまりであると言われている。石段の横には、聖徳太子礼拝石がある。その後、天智天皇の勅願所となり、大いに栄えた。その後、源頼朝が、源平の戦いで戦死した近江の豪族、佐々木秀義の霊をなぐさめるために、本堂、護摩堂、多宝塔など40余を寄進して、立派なお寺となったが、戦国時代となり、佐々木一族の六角氏や織田信長の兵乱などで、永正13年(1516年)8月兵火にあい、大半を焼失してしまった。現在あるものは、大永年間から慶長年間(1521年〜1615年)に再建されたものである。帰りは、駐車場を横切り、広い車道をゆっくりと、山のおいしい空気を吸いながら下っていった。こちらの方が石段よりも楽なような気がした。
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