【第9番 大和国 (興福寺) 南円堂】

【場所】〒631-8213 奈良県奈良市登大路町48
【交通】近鉄奈良駅から徒歩5分、JR奈良駅から徒歩15
【車】西名阪道天理ICから国道169号線を北へ約8Kmで県庁前、県庁東側に県営登大路駐車場
【拝観料金】入山無料、国宝館500円、東金堂300
【拝観時間】自由、納経所、国宝館は、9:0017:00
【電話】0742-24-4920
【宿泊】旅館多数(奈良市旅館組合、TEL:0742-22-3675)
【主な行事】 2月節分の日:鬼追式、4 8日 :仏生会、417日 :放生会、425日 :文殊会、51112日:薪御能、7 7日 :弁才天祭、1017日 :南円堂大般若会(本尊開扉)
【宗 派】法相宗(大本山)
【本 尊】不空羅索観世音菩薩
【開 基】藤原冬嗣
【創 建】弘仁4(813)
【御詠歌】 春の日は 南円堂にかがやきて 三笠の山に晴るるうす雲
【解 説】 奈良公園の一角にある霊場で、猿沢の池(写真4)の横に位置するのが、興福寺(写真1)である。興福寺は、藤原氏の氏寺であり、藤原鎌足の夫人鏡女王が、京都山科に建てた山階寺に始ると言われている。山階寺は、飛鳥京遷都の際に飛鳥へ移され、厩坂寺となり、更に、藤原不比等が平城京へ移して、興福寺となった。興福寺は、南都七大寺の一つで、庶民にはちかより難い寺であったので、藤原冬嗣が藤原氏だけでなく、一般庶民にも開放しようと、平安初期に南円堂(写真2)を創建した。南円堂の本尊は、父内麻呂が弘法大師から受け継いだ不空羅索観音像(国宝)である。この南円堂の下には、藤原一族の繁栄と観音の仏徳を広く一般庶民にも分かち合おうという願いで、1000体の白銀の小観音像が埋めたと言われている。現在の建物は、寛政9(1797)に再建され、平成9年から5年がかりで大修理されたもので、重要文化財である。八角円堂としては、国内最大規模である。 西国33ヶ所の観音さんの第9番札所は、興福寺では無くて、興福寺境内にある南円堂である。また、国宝の五重塔(写真3)も荘厳なたたずまいを見せてくれる。

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(1)興福寺入口

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(2)南円堂

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(3)五重塔

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(4)横の猿沢池