文化12年(1815年) 山田浅右衛門と須藤五太夫は多くの刀の試し斬りを行い、二人の協力を得て柘植平助が刀工ごとに |
切れ味を分類して本にまとめ『懐宝剣尺』を発表した。その後、文政十三年に山田浅右衛門は、新たに試し切りをした |
資料をもって加除訂正し『古今鍛冶備考』を出す。同書に記されている、最上大業物14工・大業物20工・良業物50工・ |
業物80工・(大業物・良業物・業物)混合で65工の計229工をいう。分類の読みは、最上大業物(さいじょうおおわざもの)・ |
大業物(おおわざもの)・良業物(よきわざもの)と呼び名が設定された。 |
また後に出版された『古今鍛冶備考』では『懐宝剣尺』の位列を追加訂正して載せています。 |
備考:古今鍛冶備考では最上大業物は八十四名。次に列せられるのが良業物・懐宝剣尺では五十六名、古今鍛冶備考では、 |
二百十名。この次に列する工が業物で、懐宝剣尺では九十名、古今鍛冶備考では八百三名の工が指定されている。 |