☆☆☆☆ 近江大掾藤原忠廣 ☆☆☆☆

新刀上々作 慶安頃

葵美術鑑定書

登録日 平成12年3月21日 東京都 第 268780号

 二代忠廣は、肥前刀の基礎を築いた父、初代忠吉が四十三歳の慶長十九年に生まれ、寛永十二年頃  からの作刀がみられる。寛永十八年に二十八歳で近江大掾を受領。以後特別な場合を除いて任官銘と藤原姓  を冠した銘を切る。終生忠吉銘を継がずに忠廣と切っている。忠廣は長期に渡って作刀し多数の肥前刀を世 に送り元禄六年八十歳で没す。本作は、身幅、重ねしっかりとした健全な脇差である。小板目良く詰み小沸  出来で互の目乱れ、匂い口深く足よく入り砂流し長くかかる。

刃長 45.3cm  反り 0.9cm  元厚 6.2㎜  元幅 3.01cm  先幅 2.0cm

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