登録日 昭和28年8月17日 長崎県 第 3369号 |
三代目正幸は、薩摩の藩工伊地知家の弐代目正良の子にあたる。初名は正良で、寛政元年に伯耆守を拝領し正幸に改め、
父祖に優る技倆を示し、出藍の誉が高い。薩摩新々刀鍛冶の中では、奥大和守元平と双璧をなす。作品には、相州上工を
理想とした、身幅広く重ね厚く鋒が延びる。地鉄は、板目良く詰み地沸付き地景入る。刃文は、のたれに互の目尖りごころの刃を交え、匂深く荒めの沸がつき、
砂流しがかかる作柄を得意としている。本刀は、同工の特徴が顕著に示された、地刃共に健全な傑作である
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刃長 48.8cm | | 反り 1.06cm | | 元厚 6.7㎜ | | 元幅 3.2cm | | 先幅 2.4cm |
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