永遠に生く

 大気は神なり

 宇宙充満の大気の中に、吐く息、吸ふ息、すべてこれ、
 神のみの懐の中に在りて、生かさるる事なり。

 されば、悪舌を吐くは、神に向って吐く事なり。

 善根をなすも亦、神のみ懐の中に於いてなり。
 すべてこれ、神に対してなす事にあれば、憎き相手も、いとほしき相手も、
 すべて、神に生かされ、神の中に抱かれてある、神の御子なれば、
 その相手に対してなせるわざ、善にもあれ、悪にもあれ、
 すべてこれ神に対してなせる事なり。

 あなおそろし!
 憎き相手と思ひて吐きたる悪言雑言、すべてこれ、
 神に対して吐きたる悪舌なりしを如何にせん。

 大気(神)に向って、一端出せし言の葉
の、再び取り返へさんのすべなきを、
 悔、千載に残すも尚、足らざる事なり。

 振り返へり見て、我がなせる罪咎の、如何に大なりや、計り難し。
 今日の悔は、後の苦となりて、我に還へらん事必定なり。

 されば、苦しみはすべて、我がなす罪の報ひなりとは、
 今しみじみと、骨身に浸み通る思ひなり。

 返へさんすべ無き己が罪、只、只、今よりひたすらに、
 善根積みて懺悔なすのみと、深き改悔に謹むのみなり。

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