一実の道

 第二之御諭し

 
無限の生命、心に念じ
 形あるものにとらはるること勿(なか)れ。
 形あるものにとらはるること勿(なか)れ。
 形あるものにとらはるる心、これ妄想なり。

 一切のもの皆、空なり。
 これ皆、空なり。
 ただ真実は、神仏のみなり。

 親も無し、子も無し。
 いわんや又、物質に於てをや、天地宇宙に只一筋光り輝く真実は、
 これ仏道あるのみなり。

 燦然と輝く御仏の道、大慈大悲の御救いなり。
 只あるもの之(これ)のみなり。
 色即是空、此れにて悟れるかや?

 度々申せし言葉なれど、
 汝が己が身、一人にて生きゆくかや?

 瞬時も止まぬ呼吸とは、此れ汝、意識して致すかや?
 又、生きるに絶対必要なるこの空気、水、太陽の熱、光、
 此れ皆、汝、己が力にて作りゆけるかや?
 此れ、何様の造り賜ひしものなるぞや?
 それ、そこなり。

 御仏在(おわ)し賜はずば、汝一人にて生きゆけるかや?
 御仏の大慈大悲、ここより始まるなり。
 無限の御力の一端、解かったであろうかや?

 汝、己が身、己れ一人で生きゆくと思ふは、之、大なる罪ぞや。
 尊くも経巻に述べ賜うところの、知らず知らずに作りし罪とは
 之なり。

 日々、懺悔(さんげ)懺悔、又懺悔と行じゆくものなり。
 過去現在未来まで、懺悔懺悔し又しても懺悔しゆけよ。
 かすかにかすかに、神仏の存在解かりかけきたりしであろうかや

 之、汝、仏道に一歩踏み入りしところなり。
 あわてず急がず、心引き締め、一歩一歩と踏み固め行じゆくべし。

 合掌

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