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第十二之御諭し 余りに世俗にとらわれ過ぎて、大慈大悲の御心も無に致すのみか、 却って邪心を起こすとは、如何なる懺悔を積み居るかや。 己が心を振り返り、不自由なるもこれ懺悔なりと、何故感謝致さぬかや。 その心根なる故に、法にうとまれ真に一致とならざるぞや。 物欲はこれにて足れりと申す極み無し。 足るを知るの心、此れ女人には特に最も大事なる心構えなるぞや。 汝が心に何時迄も其の物欲にとらわるる中は、真の救いは見えぬぞや。 不自由なればこそ、己が業障悟れるではなきかや。 充ち足りし暮らしの中に何の懺悔ぞ出来得べきかや。 汝に真の懺悔致させ、救いくれんとの余が手配、真に悟りて 足らざるをこそ感謝し奉りて、其れ懺悔さんげとなしゆくべし。 何時いつまでも過去に捕われ、未来の救いを求めぬならば、 又してもまたしても余が手の届かぬ奈落の底には落ち行くぞや。 悟れよ悟れ、真に悟りて体得なすには、己が身をば削り、心鞭打ち、 鉄壁の鍛へなしてこそ、真の救はれの信念出来得るなり。 汝、此の理をよくよく妙に言い聞かせ、汝の温かき情もちて、 何卒悟らしめてくるる様、余は切に乞い願うぞや。 合掌 一実の道目次 |