一実の道

 第一之御諭し

 
日々、細々ながら行じゆく(仏道修行)心根、嬉しく思うぞや。
 人、各々その生業は各々が心にて作りゆくなり。
 天界に住するも、地獄にうめき苦しむも、これ、各々が心故なり。
 汝等、過去ふりかえりふりかえり、各々が心に己ふりかえりみれば、
 余が申さずとも、暮らし来たれる日々の有様わかるであろうがや。

 心より神仏に涙流す日の一日も早かれと、余は願うぞや。
 汝が心に真に神仏を念じ、真に神仏に縋りゆける心にならねば、
 汝が一家救われぬなり。
 親を見よ、又、同朋を見よ。
 その心根の浅ましさ、各々が実相となりて現れているにあらずや?

 これ、皆、汝が双肩ににないにないて持ちゆく懺悔なり。
 邪険の家に生まれしは、己が心に邪険持ちし故なり。
 己が心の邪心を去り、真に仏道に目覚める日来たらば、
 汝が一家も仏縁に結ばるるなり。

 仏縁、結ばれてこそ人としての使命果たしゆけるなり。

 合掌

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