里山とは?


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「里山」 って、どんなところ?
2011.6.26.

 
里山の定義を考えてみました。

ffpri-icon 独立行政法人森林総合研究所関西支所 のHPからも、一部引用させて頂きました。
    
 
最近、里山という言葉は、人々の間では、
かなりポピュラーになって来たようです。
 
今から30〜40年くらい前まで、農村では
毎日の生活に使う燃料や肥料の多くを、
近くの雑木林や草地からとってきて
暮しに利用していました。
 
生活の一部として里山が存在し、
大昔から そこで暮らす人々は、
里山を荒廃させないように、日頃から、
手入れを怠りませんでした。
 
こうした地道な努力のおかげで、
一昔前までは、里山の環境をずーっと、
継続する事が出来ていたのですが。
 
生活に関係の深い森林や草地、
多様な生き物が暮らす森と隣接している
田んぼ、畑、用水路、ため池、集落なども
「里山」と呼ぶようです。
 
里山は、多様な生き物たちと人間とが、
うまく共存して行くための「境界線」のようなモノ
では、ないでしょうか。

畑から里山へと続く景観


鬱そうとした「竹藪」や雑木を間引き、
細い「矢竹」などは、作物の手(支持棒)に
 
多様な生き物のすみかとして、大事な空間
photo  
里山の中には、植物や動物にとって、
大切な「すみか」や「えさ場」が、バランス良く
存在しています。
 
すみかになる所やえさ場が豊かだと、多様な
生きものたちが、暮していく事ができるのです。
 
 
里山の整備が行われていてこそ、
人と多様な生物たちとの共存も可能なのです。

最近のクマなどの出没の原因の一つとして 
里山の荒廃も十分考えられますね。

             


人家のすぐ横の畑にばら撒かれた「米ヌカ」を
食べにやって来た、タヌキたち


集落の小山の里道の入口で、キツネがのんびりと昼寝


藪から出て来たタヌキ 
 
 
 「癒しの空間」として、かけがえのないもの
 
きちんと手入れされた里山の森は、とても明るく、
太陽の光が足元まで差し込んで来ますので、
木々の間には、ワラビや、タラの芽など、山菜も
豊富に育ってくれます。

又、落葉樹と針葉樹の混合林は、
間伐などの手入れを、小まめにしていくと
落ち葉などの堆積で、地面はいつもフカフカです!

歩くと、気持ち、いいーーーっ!!

歩きやすく、高台から見える景色は、地域に暮らす
子供たちにとっても、一生の「宝物」となるでしょう。







自然の恵みを、日々の暮らしに利用しましょう


里山の裾で、落ち葉をかき集め、
腐葉土として、畑や庭に利用しています。

里山と共に暮していくためには、「自然の恵み」を
ムダなく活かすための「知恵と技」が必要です。

そうした知恵・技は、 地域ごとに長い時間をかけた森とのつきあいの中で作られ、伝えられてきたものです。


研究所からは、これからの地球環境問題を
考えるためのヒントが、これらの知恵や技の中に
隠されているかもしれませんとの、
コメントが載せられています。