天地嘆かう
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   天地嘆かう(阪神淡路大震災受難者追悼和讃)
               作詞 宮本光研  作曲 西村直記  編曲 谷本祥龍

一 まどろむ朝の一刹那
   家もろともに崩れおつ
   人呼ぶ声も立てられず
   ああ、息耐えし人や多(さわ)
   生きて在りしはまぼろしか

二 やけただれたる跡にいて
   ひとり拾える形見にも
   陽炎(かげろう)さえも立ちませず
   ああ、虚ろなるこの胸を
   哀れ過ぎにしおもかげぞ

三 祈らんとする
   目に青き六甲の空
   思うさま群れ飛ぶ鴎
   神戸灘
   深く嘆かう ひとの身は
   更になきかや浮かぶすべ

四 引き裂かれたる
   天地のありて哀しも
   生まれては消えゆくものか
   みほとけのご詠歌
   「御霊安かれ」と
   声も限りに唱えます

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