『かなくら山報』への寄稿 2002
最終更新 

 金蔵寺住職として、記名または無記名で
「かなくら山報」に掲載したものです。
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            檀信徒の皆様へ
        『かなくら山報』第102号 2002/12/18

                        住職 東野正明 

  ずいぶん寒くなりました。今年は秋らしい日が殆どなく、夏から一足
飛びに冬になったような気がするという人もおられます。実際はそんな
こともないんでしょうが、このように異常気象が続きますとそんな気持
ちにもなりますね。
   風雨順時  風と雨が時に順う。雨が降るべき時に降り、
          風が吹くべき時に吹く。
  この何でもない当たり前の自然の摂理に従うこと、仏教でいいますと、
宇宙の森羅万象すべてが調和がとれて整然と並んでいて、それぞれが
それぞれの役割を果たしている曼荼羅的世界の大切さを改めて感じる
この頃です。
  次に、年末年始恒例の諸行事についてご案内申しあげます。
十二月三十一日(火)
   午後十一時半〜 除夜の鐘
   午後十二時  柴燈壇護摩供 本尊供 於、本堂
     除夜の鐘をついていただいた方には、先着一〇八名様に干支
    入り根付けをお渡しいたします。厳冬の中ですが、奮ってご登山
    いただき、新年を金蔵山でお迎えください。
      なお、昨今の諸事情により、昨年までやっておりました八日会
    によるお神酒等のお接待を全廃いたしますので、ご賢察のうえ、
    ご了解いただきますようご案内申しあげます。
一月一日(水)修正会
     庫裡にてお勤めを午前八時・九時・十時の三回行いますので
    お参りください。
一月十二日(日)写経会
     午前六時より金蔵寺別院にて。

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             得度式報告
         『かなくら山報』第102号 2002/12/18

                            金蔵寺住職 東野正明

 十一月十四日夕方から翌十五日早朝にかけて金蔵寺本堂に於いて、
東野正明金蔵寺住職大阿、大阪府眞勝寺住職北野宥範僧正教授のもと、
証明衆六名の見守るなか、次の四名の方が得度されました。
 宮田照明(照美、東条町)、藤原満明(満、西脇市)、
稲見剛明(利幸、加古川市)、市位育明(育子、西脇市) 
なお、証明衆をつとめていただいた方は次の通りです。
 北村晴幸(高野山)、実川信明(高砂市)、藤村齋明(中町)、
神部幸明(西脇市)、末廣義祐(社町)、玉田忠明(東条町)
 得度とは、仏陀の悟りの世界に渡ることで、出家して受戒し僧侶になる
ことを意味します。金蔵寺の得度式は、先々代寛明大僧正と先代学明
大僧正によって長年厳修されてきました。今回は、今夏、先代の初盆の
お参りに来られたお弟子さんから依頼があり、私も先代の遺志として、
得度式実施を決心しました。
 来年度以降も、ご希望の方があれば実施したいと思いますので、よろ
しくお願い致します。
得度式後、本堂前にて。

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             土砂加持法会のご報告
            『かなくら山報』第101号 2002/11/01

                                住職 東野正明 

 菊薫る候 壇信徒の皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
 去る一〇月二六日(土)午前八時半から、土砂加持法会が行われました。
この法会は、多可郡真言宗寺院九か寺の持ち回りの法会で、今年は九年
ぶりに金蔵寺で行われました。前回は、平成五年の一〇月二三日、折しも
御本尊御開帳期間中でしたのでご記憶の方もあろうと思います。
 当日二六日は、まず阿弥陀寺藤原晃玄僧正様の土砂加持の功徳につい
てのお話の後、多可郡真言宗寺院等僧侶一五名の出仕で約一時間半に
渡って法会が厳修されました。この中で、高野山金剛講金蔵寺支部二〇数
名による御詠歌「相互供養和讃」「光明真言和讃」及び「法悦歓喜和讃」の
奉詠が行われ日頃の御詠歌道ご精進の成果が披露されました。
 土砂加持法会は、光明真言により土砂を加持する修法で、一言でいいま
すと先祖供養のための法会です。このため、金蔵寺では、総代様・運営委
員様等によって各家のご先祖様のご供養の申込みをお受けいただき、おか
げさまで檀家内外から二六〇軒、四二三霊という多数の供養の申込みを
いただきました。実に檀家の九割以上の方に申込みをいただいたことに
なります。本当にありがとうございました。
 お申し込みいただいた方には、経木塔婆は金蔵寺に於いて供養させて
いただきましたので、「供養の証」「加持土砂」および「土砂御守」をお渡し
いたしました。
 「供養の証」は、供養をさせていただいたことを証する証文です。仏壇に
おまつりいただきます。「土砂」はご先祖様の供養のため墓地に散らすか、
厄除けのため家の四方に撒いてください。「御守」は、常に身につけていた
だければ諸願成就の功徳があるといわれています。
 来年は、八千代町の安海寺様で今年とほぼ同時期に行われます。その
時もご案内をいたしますので挙ってご先祖様の供養をお申し込みいただき
ますようお願い申しあげます。
土砂加持法会経木供養
(経木塔婆供養、一〇月二六日、土砂加持法会にて 金蔵寺宝篋印塔前)

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          北はりま田園空間博物館とは?
            『かなくら山報』第101号 2002/11/01


  西脇市、中町、加美町、八千代町、黒田庄町からなる「北はりま地域」を
「地域まるごと博物館」と見立てた地域づくり活動です。地域の人々が中心と
なりつつ、北はりま地域の自然環境、水路、建物のほか、地域の産業や住民
の生活そのものまでも含めた有形・無形の地域資源を「サテライ」(展示物)と
して展示し、さらにこれらを通じて地域づくり活動を展開する取組です。
(以上、北はりま田園空間博物館『まるごとガイド』平成一四年、より)
  というわけで、金蔵山金蔵寺もサテライトに登録しました。登録番号は二一番
です。
  現在、加美町内から登録されている四八のサテライトの内、金蔵寺檀家内
にあるものは、松ヶ井の水・新松ヶ井の水公園(90) 金蔵山金蔵寺(21) 的場
ホタルの里(22) 的場丸山公園(23) 二の宮荒田神社(73)の五つです。
(北はりま田園空間博物館HP http://www.k-denku.com より)

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         得度式開壇のご案内
       『かなくら山報』第101号 2002/11/01


日  時  平成一四年一一月一四日   (木)夕方〜一五日(金)早朝
場  所  金蔵山金蔵寺
大  阿  金蔵寺住職 東野正明
教  授  眞勝寺住職 北野宥範
証明衆  既に得度した人
支具料  五万円
   (但し、一四日夕食・宿泊、   一五日朝食、供物料を含む)
申込締切 一一月一〇日(日)

◎準備していただく書類や法衣がありますので、得度をご希望の方
は、お早めに、必ず、金蔵寺までお問い合わせください。

得度とは?
 仏陀の悟りの世界に渡ること。出家して受戒し僧侶になること。

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                檀信徒の皆様へ
            『かなくら山報』第100号 2002/09/09

                                住職 東野正明

 あんなに暑かった夏も終わり、新秋快適の候を迎えましたが、檀信徒の皆様
にはいかがお過ごしでしょうか。
 今年の夏は、私にとっては、当山名誉住職故學明大和尚の一周忌に始まり、
初盆のおまつりと棚経・施餓鬼に終わった感があります。先代の一周忌並びに
初盆に際しまして、檀信徒の皆様をはじめ関係各位から過分の御供をいただき、
本当にありがとうございました。衷心より御礼申しあげます。
 さて、十一月四日から三泊四日で本四国霊場順拝をいたします。本年度學明
大和尚の供養のための参拝として、四月の四国順拝、五月の大峯山修行に続
く第三弾です。金蔵寺としては四巡目のお四国順拝を開始いたします。
 今回は、お大師さまの八八の御遺跡のうち、第一番霊場の霊山寺から第三一
番の竹林寺までを順拝いたします。阿波国(発心の道場)と土佐国(修行の道場)
の一部に当たります。番外札所も適宜入れますので、実際に訪ねるお寺は三一
か寺より若干多くなります。各札所いずれもそれぞれに特徴がありますが、一つ
選ぶとすれば、「水や空なる大洋の 逆巻く怒濤花と散る 土州室戸の巌頭に 
大師御修行なし給う」と室戸和讃に詠われた室戸岬ではないかと思います。お大
師さまが虚空蔵求聞持法を御修行された御蔵洞の中で拝み、外に出て道路を
渡って浜に出て室戸の海に向かって力一杯御詠歌をお唱えします。室戸岬灯台
からの眺望、宿坊では皿鉢料理が待っています。
 晩秋の阿波路・土佐路を体験してみませんか。お大師さまのまねをして・・・、
きっといいことがありますよ

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            稲村ヶ岳登山
            『かなくら山報』第100号 2002/09/09

                                住職 東野正明 
 八月二日、午後一時半金蔵寺を出発、一路大峯山登山口の洞川へと急ぐ。
今回の大峯山修行の目的は、洞川行者祭りの見学と「女人大峯」の異名を持
つ稲村ヶ岳登山である。末広氏の車に藤村・細田両先達と私の四名。五時半
過ぎに洞川に到着、六時からひょっとこ行列等、祭りの行事のため町は車通
行禁止、かろうじて間に合ったというところであった。
 さら徳旅館に着き、すぐ龍泉寺に参拝する。ご住職に来山の目的等を告げ
辞す。入浴・夕食の後、陀羅尼助丸で有名な松谷清造本舗を訪問、お接待を
受けた後、龍泉寺横の行者祭りの会場へ行ってみた。
 会場入口の辺りで「金蔵山修験宗務所」の提灯が奉納されているのを確認し、
落語・歌謡ショー等見学。今まで何度か大峯山修行で洞川を訪問したが、こん
なに大勢の人々が集まっているのを見るのは初めて、また、活気に溢れた町
の様子に驚嘆、感動する。
 翌三日午前五時四〇分さら徳旅館発。稲村ヶ岳登山口五時五五分、法力
峠(一二一七b)七時二六分朝食をとり休憩、山上辻八時四〇分、稲村ヶ岳
山頂(一七二六b)到着一〇時六分。展望台にて写真撮影、小休憩後山頂
発一〇時二一分、山上辻一一時、法力峠一二時二四分、さら徳着一四時、
すぐ龍泉寺参拝。さら徳にて遅い昼食、一五時さら徳発、松谷清造本舗に
寄りお茶をいただいた後、一路金蔵寺へ。一九時半金蔵寺着。
 初めての稲村体験は? 当然ながら女性、それも若い人が多く、アベック
ないし夫婦づれと見られる客が多かった。修験者はむしろ少なく、山上ヶ岳
より七b高いとはいうものの、信仰的雰囲気においては両者のあまりの違
い様に驚く。女性が今なお女人禁制の山上ヶ岳登山を強く望む理由の一端
がよく分かった。
 いつか、観音峰(一三四七b)にも挑戦したい。
  
(八月三日 稲村ヶ岳山頂にて

 

行者祭り、金蔵山修験宗務所提灯奉納 稲村ヶ岳へ出発、さら徳前 法力峠にて
山上辻にて 山上辻にて 稲村ヶ岳山頂展望台にて
2002年8月2日〜3日、洞川行者祭りと稲村ヶ岳(1,726m)に行ってきました。
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           大峯山修行報告
            『かなくら山報』第99号 2002/07/28

   大峯山修行駆出護摩(金蔵寺護摩堂)

 去る五月二五日(土)〜二六日(日)金蔵山修験宗務所主催、大峯山修行厳修。
地元側参加者四三名に加えて洞川から参加・助法の二實塾(北野宥範塾頭)四名、
計四七名が大峯山修行無魔成満。
 二五日午前三時金蔵寺護摩堂にて道中安全・無魔成満祈願の駆入護摩一座厳修、
五時奧荒田公民館出発、九時半洞川龍泉寺着、水行等参拝後大橋茶屋にて早昼食。
十一時前、山上ヶ岳に向けて男性二十三名、蛇之倉七尾山に向けては男性六名、
女性一八名、計二四名登山開始。当日は絶好の修行日和、しかも土曜日とあって
山上ヶ岳は鐘懸など行場が数珠繋ぎの様相を呈する程の賑わいを見せ下山も遅れ
る。龍泉寺参拝、先達免状を授与して吉野山へ向かったのは午後六時過ぎ、吉野山
竹林院着は七時半を回る。早速夕食宴会、皆さん殊の外に満足そう。翌二六日、出
発時に本堂で勤行、如意輪寺・蔵王堂など吉野散策、辰巳屋で昼食。当麻寺参拝、
当麻曼荼羅の絵解き等の後、一路金蔵寺へ。午後五時半頃帰着、護摩堂にて駆出
護摩一座厳修、参加者男女十九名。小宴会後解散。

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本四国霊場順拝への誘い
『かなくら山報』第97号 2002/03/01


日 時 四月二日(火)〜四日(木)
札 所 第七十九番〜第八十八番  高野山
参加費 五万円(申込金二万円)
募集人員 二十七名 (中型バス一台)
申込締切 三月十五日(金)

あなうれし 行くもかえるも とどまるも
われは大師と 二人づれなり

 陽春の讃岐路と高野山!
 お大師さまはあなたを待っておられます。
南無大師遍照金剛。

 

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大峯修行への誘い
『かなくら山報』第97号 2002/03/01

   
日 時 五月二十五日(土) 〜二十六日(日)
主 催 金蔵山修験宗務所
日 程 二十五日早朝加美町的場発、
洞川より山上ヶ岳登山、
下山後吉野山へ回り、
宿泊は竹林院群芳園
   二十六日吉野発、詳細未定
参加費 二万七千円(申込金一万円)
申込締切 四月三十日(火)

故当山名誉住職學明大和尚が 
生涯こよなく愛した大峯山!
これこそ思い立ったが吉日、
老若男女を問わずできるだけ多くの皆様の
ご参加をお待ちしております。

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