遍路の唄
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遍路の唄 作詞・作曲 初女 (はつじょ)
一 時は流れて 百年(ももとせ) 千年(ちとせ) 人は変われど 遍路の旅は お大師様に導かれ 八十八の寺寺へ 遍照金剛有難や 遍照金剛有難や 二 阿波の国巡り 今立つ室戸崎(むろとざき) 波の果て果て 補陀洛浄土(ほだらくじょうど) 昔人(いにしえびと)は漕ぎ出した 補陀洛浄土へ漕ぎ出した 観音様を仰ぎましょう 観音様を仰ぎましょう 三 土佐は真夏に 稲穂が熟(み)のる 風がきらめき 鈴の音(ね)揺れる 修行の道は果てしなく 幾山河(いくやまかわ)を越えて 父母の顔浮かび旧(ふる)き友の声聞こえる 四 伊予は不思議よ 菩提の国よ 独り奥山 分け入り来れば 海岸山寺(かいがんざんじ)におわします 大聖不動(だいしょうふどう)の慈悲が待つ 不動明王聞き給え 我が誓願をかなえ給え 五 讃岐の空を秋の陽(ひ)染めて 遍路の旅は涅槃に了(おわ)る 訪ね詣りし寺寺も 善根(ぜんこん)示せし人々も 密厳国土(みつごんこくど)の姿なり 如来の大悲に生かされて 如来の大悲に生かされて |