3Wayスピーカシステムの製作】

 

Triangle(仏)製ユニットによるスピーカシステムキットを利用。モデル名はICONOR。チタンドームツィータ×1 + 15cmスコーカ×115cmウーハ×3という構成で、左右あわせると合計10のユニット。実はある人にもらった。昔買ったものだがもう作る予定なくなったからと。これを海外出張先から持ち帰った。チェックイン時に重量オーバーをやはり指摘されたが空いていたためか超過料金は取られなかった。JAL様ありがとう。キット説明書がついているが仏語なので読解不能。ネットワークの回路図とエンクロージャ推奨図面だけが頼り。



早速エンクロージャの材料と切断加工を行ってくれるところをネットで探した。ひとつはスピーカエンクロージャ専門店、もう一つはDIY系店の木工品製作支援サービス。図面から部品図をおこしてpdfを送付して見積もりを取った。材料の違いでかなり値段が違う。スピーカエンクロージャ専門店の方はMDFのナラつき板(18mm)を選択、DIY系店の方はシナランバーコア板を選択。両社からすぐに見積もりが来た。値段の違いはなんと倍半分。MDFナラつき板は予算オーバーであきらめた。シナランバーコア板は実は密度の面でエンクロージャには向かないらしいので、正面バッフルおよび背面は21mmMDFに変更してDIY系店(http://www.storio.co.jp/diy/)の方に発注することにした。材料と切断および円穴加工込みで約30kYエンクロ部品図(pdf)

 

2006/8/15

加工済み材料が届いた。中はエアキャップで丁寧に包装してあるが、残念なことに輸送中に角を打ったようで、わずかにひとつの角がつぶれていた。角には補強が欲しい。

  バッフル板(21mmMDF)端のR加工がきれい→

 

仮組してみたが、このとおりぴったり。↓

側板18mm合板の厚みが若干厚く、18.5mmである。そのため、側板に挟まれている天/底板の幅が図面指定より約1mmほど短めにカットされていた。仕上がり寸法を考慮して裁断しているのであろう。プロの仕事だ。

  

 

組み立て開始。↓ 簡易ハタガネを作成して使用。接合は木工用ボンドのみ。 暑い季節は接着が早くて作業がはかどる。

  

 

2006/8/19

↓スピーカ取り付けねじの穴を開けて、キットに付属の鬼目ナットを叩き込む。電動ドリルのお尻に簡易水準器を取り付けた。

これをガイドにすると水平面に対してほぼ垂直な穴を開けることができる。(どこかのサイトで知った方法)

 

↓生地完成!

 

↓キットに付属の完成済みクロスオーバネットワーク。ターミナルと一体になっているのはフランス人らしく合理的。

ウーハ用のコイルだけはエンクロージャの底に別途固定必要なのでホットメルトで接着した。

 

↓スピーカを全部取り付けてみた。バスレフダクトは未だだし、塗装もしていないけどこれで音は出る^_^

スコーカの中心にある弾丸みたいなイコライザーがスペシャル。

 

つき板シート(900x1800/PLY)を貼る。(http://www.banshokai.co.jp/html/vsheet000.html)

木工用ボンドを使用したが作業中にシートがボンドの水分を吸って皺になる。ボンドは薄く塗るのが良いようだ。
皺になったところはアイロンのスチームをかけてから、やや高い温度で押さえると冷えるときに縮んでくれるのでなんとか直った。

オークの板目がきれいだ。あまり緻密な木目ではないが、それがかえって無垢らしい木に見せてくれる。

バスレフダクトはFostexP-76。前面から押し込むだけ。

 

2007/8/12
水性ウレタンニス(ケヤキ色)を塗った。(和信ペイント http://www.washin-paint.co.jp/


下地#240ペーパーかけ→塗り一回目→#240ペーパーかけ→塗り二回目→#240ペーパーかけ→塗り三回目→

#400ペーパーかけ→塗り四回目
この水性ニスは乾きが早くて塗りやすい。なんと言っても臭いがほとんど無いので室内で塗れるのが良い。刷毛の始末も水洗いでOK。乾燥した後のべたつきもほとんど無い。


塗装の前に、スピーカユニットがバッフル面にはまるように溝を彫った。安く買った電動トリマーにストレートビットをつけたもので何とか削れた。この作業はビットの回転方向を意識してトリマーをどう動かすかを良く考えないときれいに削れない。

 

一年越しで完成!