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 書写山 

 371m 

 2001・ 6・23   雨降りでも、「いぃお天気ですね〜♪」 
 


下線のあるオレンジ色の植物名
をクリックすると、その植物の画像がご覧になれます。
isotoronさんのご好意により提供していただいた画像と、カメ巫女の画像とで構成しています。
断り無くコピー・配布等しないでください。ご理解の程、よろしくおねがいします。

美しく鮮明な画像で見ていただくために、画質処理しても重めのサイズになりました。
このページにある21画像で244KB、クリック画像は301KBで1画像平均約30KBあります。
ダウンロードに少し時間がかかるかもしれませんが、ご了承ください。

 

 


書写山は姫路市では一番高い山。
山上には法灯千年の歴史を持つ西国霊場第27番札所=
書寫山圓教寺(えんぎょうじ)があり
西の比叡山とも呼ばれている。                            ↑
鼻濁音

ここは近場なのでKCCのお世話にはならず、現地集合・現地解散。 参加者23人。
保険にも入ってないので、事故の補償はなし。
( こけるな!すべるな!事故るな!)
「植物観察とともに文化財をも勉強したいと思いますのでご了承ください。」とのことだった。

コースは、ロープウェイ山麓駅→ 東坂→ ロープウェイ山上駅→ 観音道→ 山門→ 摩尼殿→(山頂)
      (下山) 刀出坂→ 刀出(かたなで)〜バス〜出発地点。
予定コースタイム=7時間
朝から雨
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 
   東坂からロープウェイ山上駅へ 

 


 雨、、、、、、、、、、、、、、愚痴るまい。 
 山土の泥濘はほとんどなく岩場ばかり。
 晴天なら照り返しがきつかっただろうが
 反って歩きやすかったかも〜と強がる。
 

 
アカメガシワ by isotoron
 
ナツハゼの実 by isotoron 

←ツクシハギ
(土筆萩) by isotoron
 
秋の七草の萩がひっそりと咲いている。
 葉が土筆のように尖っている。

 岩の隙間に根を張ってたくましく咲く
 頑強な感じの
ヤマアジサイ(山紫陽花)
 



画像
をクリックすると〜
花の拡大画像 by isotoron


このヤマアジサイの脇近くには〜
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●〜〜〜鹿のfun。

♪〜一筆啓上仕り候〜 あるいは〜 ♪〜源平つつじ〜白つつじ〜 と聞こえる?野鳥の声がする。
梢のてっぺんで鳴くホオジロ・・・・・
さあさ、図鑑で調べましょ〜
 


町石
 登り口から一丁、二丁と町石が置かれている。
 東坂参道の終点を表す十八丁の町石は仁王門(山門)にある。
 登り口から終点までの道のりを18等分して置いたのではなく、
 気分で比例配分したもののようで、
 町石から町石までの距離は〜まちまち〜  
ヒッヒッヒィ〜!
 
18という数の持つ意味は、六根清浄、六地蔵に関係か?

 因みに〜登山路の『○合目』とゆぅのは、登山口から始まって山頂が10合目。
 昔、灯り取りのための油1合使って登れる距離が1合とされたが、
 10合なくても登りきれる山もあり、今は時間比例で10等分して合数を決めるらしい。

 
 この登山路は近畿自然歩道(環境庁・兵庫県)の一部。
 見晴らしが良さそうで
(当日は視界不良)一息入れるのもってこいの場所に
 『アカマツ林は自然破壊のバロメーター』とか『岩の中の小石』とかの
 立て看板があって、お勉強にもなる。
    お勉強した内容は、聞いてくれるな。。。

 


サルトリイバラ(猿捕り棘)


ドクダミ(毒痛み)

ナツツバキ(夏椿)


トゲがあって
猿がひっかかるの意。
柏餅の葉っぱにすると美味。
秋には実が真っ赤になる。


白い花弁に見える苞の上の
薄黄色が多数の花の集まり。
特有の臭いがあるが
息をのむような美しさ〜★!


夏に椿に似た花を開くため。
シャラノキの別名は
釈迦入滅に際して白く色を変えた
沙羅樹(サラノキ)と誤認されたため。


ロープウェイ山上駅には13丁の町石。 
コシアカツバメ(腰赤燕)が飛び交う。徳利を半分に割ったような形の巣を山上駅の軒下に作る。

  表参道  

 拝観料¥300を払って、ここから西国巡礼の道を進む。 。

←菩提樹(書写山のシンボルツリー)
 
と案内板には書いてあったが植物学的には本当ではない。 
 正しくは、
シナノキ
 皮がシナシナする、また皮が白いので白から来たというが、
 元来は結ぶ・縛る・くくる、というアイヌ語。
 ienaga先生が摘んでるとこから先が花序。
 舌状の葉に見えるのは包葉。

 紅葉が素晴らしいと絶賛されるモミジバフウ(紅葉葉楓)
 先生が植樹なさった時、枝に通しておいた五円玉が、
 成長して太くなった枝に食い込むように残っていた。
 「でも、だいぶ〜減ってるなぁ〜。」 
失敬されたのか?
            

 17丁辺りは、鬱蒼としたシイ(椎)の樹の原生林。

 

東参道の終点、18丁の町石がある仁王門(山門)→
伝統的な三間一戸の三棟造りの八脚門。
左右両脇には仁王様が睨みを利かせておわします。


ヘビイチゴ
(蛇苺) 


 仁王門前での説明 by isotoron


これから先は圓教寺の境内。

鬱蒼と茂る
ヒノキ(桧)の大樹の中には皮を剥がされて真っ赤な木肌を晒すものがある。
実際、桧皮葺き(ひわだぶき)に利用されてる。真っ赤に剥かれて〜かわいそ〜でも〜きれぇ〜



 

ナギザサ(那岐笹)
 世界中で、ここ書写山と岡山県の那岐山でしか見られない
 珍種が群生している。

 寿量院=書写塗りの器に盛られた精進料理が味わえる。

 園教寺会館を左に見て〜十妙院を右に見て〜
 権現坂を下り〜弁慶のお手玉石〜はづき茶屋
 
                
                      御手洗所に咲く
アジサイ(紫陽花)
 


▲ 
 書寫山圓教寺摩尼殿  


ここが西国27番の札所、巡礼の終着点。
  岩山の中腹に、元あった自然環境を生かし保ったまま、
樹木もむやみに伐採したりせずに、岩盤もそのまま利用して
建立された舞台造りの壮大な建物。
表参道の入り口ゲートでの受付の方と
先生のやり取りをここで再生すると〜

「今日はどなたかお寺に居ってですか?
 もし居られたら、ここの皆にお話を
 聞かせて頂きたいんですが〜。」
「どちら様でしょうか?」
「ienagaが来たとお伝えください。」
「一応、奥に連絡しておきます。」

伝わったのか〜伝わらなかったのか〜。
が、キャラバン脱いで摩尼殿に上がって
どなたか坊様を待っていたら〜〜〜
ienaga先生の顔色が変わった!
「えぇぇぇぇぇー! 山主様、直々!!!
 どえらいお方を呼び付けてしまった。」
先生の恐縮度から察するに、
どうもこれは只事ではないようだ。
本坊の奥深く〜人前にお姿を晒すことの
滅多にない〜それは有難くも勿体無い〜
この書寫山の主がお出ましになった!
私達にはラッキ〜V!

予約無しの無料の特別説教を賜った。

摩尼殿より門前のはづき茶屋を見下ろすように望む

さぁ〜、この画像の中に、滅多にお目にかかれない動物が
かすかに写っています。私のデジカメではこれが精一杯。
第一発見者は私! その気になって探しても見つかるかな?

真昼間のアオバズク★★★★★〜!


「この書寫山圓教寺は、自然を守りながら自然に守られながら存在する時空千年のお寺です。
 
・・・割愛・・・
今日はいぃお天気ですねぇ〜。自然の立場からいうと〜雨があって恵まれている。
 湿気の中で植物が育つ。  足元は悪いけど、いぃ天気!  素晴らしい日!
 みなさん、いぃ日にやってこられましたねぇ。    
・・・・・割愛・・・・・  」

あぁ〜、ありがたや〜〜〜ありがたや〜〜〜えぇ説教をして頂いて〜身も心も軽くなりました。
それで滅多にあることじゃないからとお願いして〜記念撮影
(写真プリントをデジカメ撮影しなおした画像)

 

さぁ〜て、上のアオバズクの続きです。
後方に見えるクスノキの枝の茂みの中にいるのですが〜、
ちょうど山主様と青色ジャケットの男性の間の少し上あたり〜、わかりませんかねぇ〜。
やっぱ、isotoronさん級のデジカメじゃないと、写らない。

これが本日の動物ハイライト〜★★★★★〜!
山主様もここでは初めてご覧になったとゆぅ〜
書寫山の賢者〜
アオバズク〜 
↓ by isotoron



by カメ巫女精一杯(^^ゞ


 

樹のこぶ?

お昼寝中

「ん?」

 
動物といえば
カメ
 
放生池の主亀をisotoronさんが密かにGET!  うれしぃ〜〜〜♪
 
 『BanCul バンカル』
 No.40 2001年夏号【書写山のすべて】
  (財)姫路市文化振興財団 発行 
神戸新聞総合出版センター発売 ¥700 
  P.110〜『書写山の植物』  文=家永善文
 

 皆で行列して摩尼殿札所で購入。
 
 
摩尼殿裏から白山権現への道を登る。
シイ(椎)・ツガ(栂)の林の中、木の根道と呼ばれる
木の根が土砂の流失で剥き出しになった坂道。
その根が縦の板状になった板根(ばんこん)も見られる。

途中みつけた本日の植物ハイライト〜
★★★★★〜!
透き通るような薄っすらピンク色した
ギンリョウソウの実→
     画像をクリックするとさらに大きく見られます。

普通のギンリョウソウは〜【黒尾山】のページへワープして見てね。

常行堂・食堂・大講堂〜 (詳細は『バンカル』参照)

ヤマアジサイ(山紫陽花) by isotoron

展望公園の東屋にて〜やっと昼食〜!
先生とisotoronさんの間で、心持、緊張いたしました。



 

 
午後も雨。。。。。。。。

根本薬師堂〜法華堂〜松平家廟〜鐘楼


金剛堂脇のヤマアジサイ(山紫陽花)の群生

↓ムラサキシキブ(紫式部)


 松平家廟 by isotoron
   奥の立派な五輪塔を順に覗く。

 
実をつけたカエデ(楓) by isotoron 
 
 奥の院 開山堂
 左甚五郎作 軒下の力士像
 和泉式部の歌塚


池の上に枝を伸ばしたキャラボクに
 産み付けられた
モリアオガエルの卵。 
 
 
下が池なので、孵化して落下しても
 オタマジャクシが生育していける。
 そうゆぅ場所を選んで産卵する習性。
 時々、道路の水溜りの上に産卵する
 こともあるそうだ。
 水溜りが干上がれば・・・・・
  
★〜

 
池にはオタマジャクシがいっぱい!
 
池の水草はオモダカ

 弁慶の学問所 護法堂拝殿

 

▲  刀出坂→ 刀出  ▲

 

さぁ、下山。
刀出坂は、奥の院から流れ出る水流の谷沿いの道。
渓流のせせらぎが耳に心地よい。
森林が傘になって、雨で体を濡らすこともない。
足元の腐葉土がクッションになって歩き易い。
これが晴れなら素晴らしい森林浴まちがいなし。
でも、「
今日は、いぃお天気ですね〜♪」なのだ。
そうお題目を唱えながら〜トコトコ下山して行く。

  珍品=岩に張り付くコウヤノコケシノブ(高野の苔忍?)

下山後半ともなると、疲労感が増幅。
頭上を覆う木々もなくなり、傘を片手に怪我をしないように
滑る足元を選びながら脚を運ぶのが精一杯。
もぉ〜メモも〜カメラも〜気力なし
。。。。。。。。。。。。。。。。


刀出バス停で出発地点まで戻るバスが来るのを待つ30分の間、先生のレクチャー。
いろいろ〜あれこれ〜なにやかや〜次から次に〜〜〜
あぁ、このような状況下で〜先生を質問攻めにする熱心なお達者族がおられるとゆぅに〜
ザックを下ろす場所だけどうにか確保して、雨の中、突っ立ったまんま、寝られる人もいるぅ〜〜〜!

バスを下車して、雨ん中、とぼとぼ歩いて駐車場にたどり着いたら、ちょうど4時。
予定コースタイム、びったし!
盛り沢山な1日、おつかれさんでしたぁ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

〜山歩indexへ     ♪WELCAMETOPへ