〜新年をココロ新たに?〜
四国八十八ヶ所巡拝の旅はじめました
2007.1.6
これぞひとり旅の究極?今年は、「自分癒し」のスタイルを少し変えて
新年を機に、心新たに「お遍路さん」になることにしました。
これからどれくらいの期間がかかるかわからない旅ですが、
いつの日か、「結願」する日が来るよう巡拝を続けていきたいです。
←1番札所 霊山寺
もともとのキッカケは、昨年秋、「お遍路」が題材になっていた、NHKドラマ「ウォーカーズ」を
見たからなんですけど・・・(単純〜〜:笑)
とはいえ、「歩き遍路」は、到底私には、続けられない厳しい旅になるので、想定していません。
(慣れれば、一ヶ寺くらいは「歩き」で巡りたいという思いはあるのですが…)
主として巡拝に利用するのは、最近各旅行社で催行されている「お遍路バスツアー」です。
今回のお遍路は、まず1番札所「霊山寺」から順に6ヶ寺を巡拝します。
出発時、大阪は結構な雨…天気予報では、徳島県は曇だったので、現地に着いたら・・・を
信じて、明石海峡大橋〜鳴門大橋を経て、バスに乗ること、4時間余…雨が止んでました!
バスには、この巡拝を先導してくださる「先達さん」と呼ばれるお遍路のスペシャリスト?も
同乗してくださっていて、車中で、巡拝に備えて揃えておくべき物であるとか、
巡拝の手順などいろいろなことをホントに基礎から教えてくださいました。
今回の先達さんは私とそんなに年齢が変わらないだろうな〜と思える女性の方で、
白衣に身を包んだお姿が、なんとなく憧れちゃいました。
1番札所「霊山寺」に到着〜さまざまなお遍路道具がココでそろえられるとのことだったので、
My数珠のみで来た為、ココで、「輪袈裟」「納経帳」「お線香」「ろうそく」を購入。
他には、掛け軸や白衣、巡拝に便利なバックなどを購入する方もおられました。
各々、必要なものを買い揃えて、いよいよ「初打ち」(巡拝を始めること)です。
まずお参り(お線香・ろうそく・お札・お賽銭を納める)を済ませて、お寺の方からの
法話を聞きました。「いよいよ始まったンだなぁ〜」としみじみと感慨にふけったりして…。
法話が済むと、のんびり寺内を散策する暇もなくバス駐車場へ戻る一行…。
そうなんです、日帰りで6ヶ寺も回るのはかなりハードスケジュールなのです…。
ということで、お参りを終えたらすぐバスへ戻ること。というのがこのツアーのルール。
基本的にツアー単位で先達さんに導かれてお参りを済ませるため、個人行動はないんです。
そこで次なるは、2番札所「極楽寺」、霊山寺からはバスで5分くらいのところにあります。
到着するころは、なんと暖かい日が差すほどのお天気に〜。なんだかツアーのみなさんで、
喜んでしまいました。そして、またお参り。お参りは、必ず「本堂」と「大師堂」の2箇所にお参り
し、お経を唱えます。般若心経も全く初めての私は、まだここでは先達さんのリズムについて
唱えるのは難しかったです…ところどころ飛ばしながら必死についていきました(笑)。
そして、ここには、樹齢1000年以上といわれる「長命杉」があります。この幹に触れると、
長寿になるといういわれがあります。触れてみると、それはそれはツルツル〜(笑:写真右)。
今まで幾多の手がこの幹に触れたのかを物語るほどのものでした。(生きてる杉なのに!と驚き。)
そして向かうは、3番札所「金泉寺」ここは、水不足に悩む地元の民の声を聞き、弘法大師さまが
井戸を掘ったところ霊水が湧き出たことから、お寺の名前がつけられた(正確には改名された)そうで、
そのいわれの井戸は現在でもこんこんと湧き出ていて、この井戸をのぞき込み、影がはっきり映れば長寿、
ぼやけていると短命という言い伝えが…。ちなみに勇気を出してのぞき込んだ私の姿は…後述します:笑。
また、平家を打ち落とそうと屋島へ向っていった源義経一行が、戦勝祈願をすべくこの寺に立ち寄った際、
弁慶が持ち上げたといわれる「弁慶の力石」がありました。大事な一戦を控えた義経が、弁慶の人並み外れ
た力量を自軍の兵の前に示し、士気を鼓舞したという、言い伝えの巨石で、普通の人ではとうてい手も回ら
ない大岩。ただ…先達さんから話を聞いたとき「どんな大きな岩なんだ???」とかなりの大岩を想像して
たのですが、目にした岩は、いまではすっかり苔むしていて、「なんだか力士さんだったら持てそう。」って
思ってしまいました。同じツアーの方々からも、「あ、コレなの?・・・」ってつぶやく声も聞こえた(笑)。
(注:このままでは、どんどん文章が長くなるのでちょっとスピードUPします。)
次なるお参りは、4番札所「大日寺」です。詳しくは忘れてしまいましたが(笑)、88ヶ所中に、同じ
「大日寺」という名のお寺が4ヶ所あるそうです。まずは、その一つに参ったことになります。
そして5番札所「地蔵寺」 ここでは、先ほどの杉のごとく、樹齢800年を越える大銀杏が迎えて
くれました。季節柄、葉がなくて、いかにも老木?な枯れた雰囲気でしたが(失礼?)、先達さんの
お話ですと、秋には綺麗な黄色の葉で覆われるそうです。
さてさて、いよいよ本日の「打ち止め」となる6番札所「安楽寺」です。ここに来て、「今日は、極楽とか
安楽とかなにか響きのよいお寺に一度にめぐるんだなぁ〜。」なんて思いにふけりました。
あらためて、「頑張って巡拝を続けなくちゃね」と思った次第です。
ここの境内には青々と茂る逆さに植えられた松があります。むかし猟師が、猪と間違えて松の下で
修行中の大師を矢で射たものの、松が矢を 受けて身代わりとなりました。大師は折れた松を逆さに植え、
「もしこの松が栄えたらこの地を踏むものは、災厄を逃れるであろう」 と言われたそうです。
それ以来松は栄えていることから、大師身代わりのさかさ松と言い伝えられています。
(正直、さかさに松を植えて、育つというのは信じがたいお話ですが、そう言わせない(言えない?)
霊験あらたかなお話で、今では当然?!逆さではない松の木も「へぇ〜コレがねぇ〜」と思わず
カメラに収めて拝んでしまった、純粋な私?!←自分で言うなって…)
こうして本日の予定1〜6番札所への巡拝を終え、夕方5時前頃に、バスは帰路に向かいました。
途中、バス車中でも、本日最後の「お勤め」ということで、お寺で行ったのと同じくお経を唱えました。
そして、ツアーならではということで、物産センターのようなところでお土産物をみたり、
休憩を兼ねて淡路島ハイウェイオアシスへ立ち寄り、すっかり日も暮れた頃に解散場所へ
無事たどり着きました。日帰りは、疲れなかったといえばウソになりますが、自力で巡拝することを
考えたらある意味「ドアtoドア」なイメージですから、ありがたいですね。
バス中で席が隣になった母親くらいの年齢の女性の方からもいろいろ教えていただいて、
今日限りのお付き合いとはいえ、良い出会いがありました。その他、本日のツアーの方の中では今後も
ご一緒する人もいるかもしれないですしね。なんだかいつもの「旅行」とは一味違ったよい経験が
でき、『やっぱり巡拝を始めることにしてよかった。』と思いました。
次は、2月3日です。できるかぎり、早めにUPしていけるようにページを作って行きたいと思います。
ご期待ください!
文章中に、撮影したデジカメを上手くちりばめることができなかったので、まとめて掲載します。
後述ってもったいつけた井戸のお話…
金泉寺で覗き込んだ井戸に映った私の姿は…ひとまず?!クッキリ映りましたとさ。
でもかなり深いので、しっかり覗くかどうかがポイントってところでしょうか。
皆さん「ぼやけていたらヤだなぁ…」といいつつ覗いてました。気の持ちようなんでしょうけど、
クッキリ見えたら「ホッ」としますね。(笑)